古本の街として有名な東京・神保町に今、外国人観光客が押し寄せています。古本巡りや人気小説の聖地巡礼、こだわりのコーヒーまで、外国人の間でトレンドスポットになっている神保町を、阿部華也子キャスターが徹底調査しました。

“本の街”神保町 外国人観光客も本がお目当て

世界最大級の古書店街として知られる東京・千代田区の「神田神保町」。そんな神保町が今、外国人観光客の間でトレンドスポットに。
ハリウッド女優アン・ハサウェイや、2019年にグラミー賞で「最優秀新人賞」を受賞したデュア・リパなど、海外セレブが訪問したこともあり、話題になっているんです。

実際に神保町で外国人観光客に話を聞いてみると、インスタグラムなどのSNSを見て神保町を知って訪れたという人が多くいました。

ベルギー出身のヤシンさんは、古い漫画を探しに神保町に来たそうで、
古書専門店に入ると「すごい!」と日本語が飛び出すほどの感動ぶり。

お店から出てきたヤシンが大切そうに抱えていたのは、昭和40年に発売された『鉄腕アトム』の漫画でした。

ヤシンさんは「アニメを見ていたので素晴らしいです。部屋に飾りたいです!」と大興奮していました。

インドネシア出身のカップルは夏目漱石の『三四郎』を購入。
「立ち読みしてこの本が成長物語だと思った。初めて大学へ行く学生のお話。文化に関する話もあるから、日本文化を学ぶのにもいいかな」と笑顔で話していました。

イタリア出身の女性2人組が探してたのは、川端康成の『伊豆の踊子』。
2人で伊豆半島を訪れたことから、最近イタリア語版を読んだ『伊豆の踊子』を今度は勉強がてらに日本語で読みたいと思ったのだそう。

複数の書店を回り、お目当ての『伊豆の踊子』を発見!

「東京で読んでから本の舞台になっている伊豆にまた行きたい」と嬉しそうに話していました。