──この作品は、MRI捜査という架空の科学捜査を軸に、さまざまな物語が繰り広げられます。お2人は、この世界観にどんなことを感じましたか?

板垣:MRI捜査、事件の謎解き、登場人物たちの人間ドラマと、この作品にはたくさんの要素があって、感情移入できて心を動かされるところが魅力だと思います。

ドラマで描くうえでは、現実にはないMRI捜査という要素があるからこそ、芝居やキャラクターとしてのビジュアルでリアリティを保っておきたいなと。そこがしっかりしていないと、視聴者の方にこの作品の魅力が届かないと思うんです。

原作が持っている、読者を強く引きつける力を生身の役者として地に足をつけて演じて、このドラマを作っていきたいと思います。

中島:人の脳の記憶を映像にして見るMRI捜査で事件を解決していくあって。そういう本音の部分を追求していくと、その人にとっては恥ずかしいところなのかもしれというアイデアは、すごいと思いました。

誰にでも、人に見られたくない過去や秘めた思い、表と裏の思いがないけど、人間らしい魅力が見えてくることにもなるのかなと。この作品では、脳の中をのぞくという行為で、そういうことまで見えてしまう様子が描かれていて、面白いなと思いました。

この作品では脳の仕組みも描かれますが、人間の脳って意外とあいまいで、その人に都合よく働くことがわかるので、視聴者の皆さんにも興味深く見てもらえるポイントになりそうです。

板垣さんが言うように、SF的な要素と、登場人物たちのヒューマンドラマも両立させているのがすごいし、ドラマではリアルとの境界線を大事にしながら演じたいですね。

役柄との共通点は「誕生日が一緒」(板垣李光人)「いじられるタイプなところ(笑)」(中島裕翔)

──ご自身の役柄に感じる魅力と、役柄との共通点があれば教えてください。

板垣:薪は、クールで頭が切れるし、人に対して当たりが強かったりするんですけど、それは彼が過酷で壮絶な人生を歩んできて、自分と周りの人たちを守るために形成された人格だと僕は思っていて。本当の薪はすごく繊細で、弱さもあるところにひかれます。共通点は…誕生日が一緒。薪も僕も、1月28日生まれなんです。

中島:撮影中だね!誕生日プレゼント、どうしよう!?

板垣:楽しみにしてますね(笑)。

中島:鈴木は、学生時代から薪と2人で警察官を志し、MRI捜査によって未解決事件がなくせる時代になったと希望を抱いて、事件解決に勤(いそ)しむ人です。薪のもろさや危うさをよく理解していて、常に薪のことを考えて支えようとする心優しい人でもあると思います。

青木は、鈴木とよく似ていて、鈴木を知る人間がハッとさせられるほど、彼の言動が鈴木とオーバーラップするところがあるんです。第九では新人なのでこき使われて、薪の厳しさに付いていくのも、やっと。第九の中で叱られたり、いじられたりして、みんなから愛されるキャラなんだけど、それでいて観察力が鋭いというギャップのある人です。

僕自身と似ているところは、Hey!Say!JUMPの中だと僕はいじられるタイプなので、そこは青木と近いかもしれないですね(笑)。 

──清水玲子さんの原作漫画を参考にしている部分があれば教えてください。

板垣:脚本の佐藤嗣麻子さんが原作に愛を持って書いてくださっているので、現場の我々も、同じように原作への愛を持って作っていきたいと思っています。

薪のビジュアルに関しては、髪の色をどうするのかというところから、難しかったです。原作だと割と明るめの色ですけど、リアルで考えると、薪は警察の人間であり、彼の人物像から考えても、ひんぱんに美容院に行って髪を染めるという想像があまりできなくて。

なので、地毛っぽく見える程度の色でありつつ、原作の薪の雰囲気を踏襲するようにしました。ドラマにするうえでのリアルな部分と原作をリスペクトした描写のバランスは、いろいろ考えています。

中島:ビジュアル面も含めて、原作へのリスペクトを持ってドラマにするにはどうしたらいいか、スタッフとキャストで相談して探っていますよね。

僕は、漫画の実写化作品をあまり経験したことがなくて、難しいなと思っているところで。鈴木の柔らかさや、青木のポンコツかもしれないけど、鋭い着眼点を持っているギャップを大事に演じたいと思ってます。

青木は優しくて、事件関係者の心情に寄り添うことができる人です。死者の脳を見るMRI捜査という仕事に慣れている第九メンバーの中で、青木は葛藤し右往左往しながら、彼が大事にしているものが表れたりする。原作を読んでいて、とても愛すべきキャラだと感じたので、そういうところは踏襲していきたいです。