2024年9月27日(金)に12年半メインキャスターを務めた『めざましテレビ』を卒業したフジテレビの三宅正治アナウンサー。放送中は涙を見せることなく笑顔で視聴者に別れを告げましたが、放送終了後のセレモニーで入社40年目の同期 軽部真一アナがスピーチで感極まり涙。三宅アナも、もらい泣き。そのまま2人で抱き合った感動的な様子を、特別写真と共にお伝えします。
三宅正治アナ放送では最後まで笑顔も入社40年の同期 軽部真一アナの涙に…
最後の出演となった9月27日の『めざましテレビ』では、番組エンディングの「めざましじゃんけん」で「さぁ問題です、このあと僕は泣くでしょうか?泣かないでしょうか?」とおどけるなど、最後の最後まで笑顔だった三宅正治アナ。
しかし、放送終了後に出演者と番組スタッフが集まり行われたセレモニーで涙を見せていたのです。
セレモニーでは、三宅アナがメインキャスターに就任した2012年4月当時から番組に出演し、2021年4月からは共にメインキャスターを務めた生田竜聖アナが、涙ぐみながら三宅アナに感謝の思いを伝えました。
生田竜聖アナ:
12年半前は僕はココ調リポーターとしてやっていまして、当時は入社2年目だったので、三宅さんの存在が大きすぎて、背中を追おうとも思わないくらいの距離を感じていたんですけども、井上さんとメインとして隣に立つようになって、「このままじゃダメだな」と思って、「ちゃんと追いつくぐらいの人間にならなきゃダメだな」と思ったんですけど、追えば追うほどその距離を感じて、本当に偉大な先輩だったなと思います。
何度も食事にも行かせてもらって、何度もタクシーに酔っぱらった三宅さんを詰め込んで(笑)、その日々が本当に今も愛おしく感じております。
卒業してもこれからもみんなのお父さんでいてください。ありがとうございました。
同じく2021年4月から三宅アナと共にメインキャスターを務めた井上清華アナも大粒の涙を流しながら話しはじめます。
井上清華アナ:
三宅さんは私がまだ視聴者だったときも、アナウンサーになってからも、朝と言えば三宅さんで“朝のお父さん”だったので、これが永遠に続くって勝手に思っていて。
永島さんみたいに私も三宅さんに見送ってもらえると思っていたので、そうか私が見送るんだ…と、歴代キャスターの皆さんを見送ってきた三宅さんを私が見送るっていう責任を結構感じて、これはもう最高の形で送り出したいなと思ったんですけど、今日いっぱい噛みました、ごめんなさい…(一同 爆笑)
井上清華アナ:
私が最初に泣いてしまって三宅さんの涙を奪ってしまったかもしれないですけど、三宅さんはたくさんご飯に連れて行ってくださって、めざましの仕事はもちろん、めざまし以外のことでも自分が把握していないようなことまで全部、出演者各々の活動や仕事を見てくれていて「あれ頑張ってたね」とか「忙しかったね」と声をかけてくださる。
そしてスタジオでは何を言っても大笑いしてくださるし、「どんなときも三宅さんがいれば大丈夫」っていう安心感と、こんなに朝早い現場でも毎日「楽しい」と思える環境を作ってくださったこと、本当に偉大な先輩だなと思っています。
みんなが大好きな三宅さん、来週からは12年半ぶりに視聴者として見てくださると思いますけど、伊藤さんという新しいお父さんと一緒にみんなで頑張っていきますので、これからもずっと見守ってください。ありがとうございました。
そして、入社40年目の同期 軽部真一アナは、スピーチの前に三宅アナとハグ。皆が拍手を送る中、話はじめようとしますが…
涙を堪えきれず、20秒近く沈黙が流れます。
そして…
軽部真一アナ:
いつも三宅がツッコんでくれて僕がボケて、2人とも60歳を過ぎて、62歳にもうすぐなりますけど、こうやって…ごめんダメだおれ…
30年めざましテレビをやってきて、“Mr.送り人”なんですよ。いろんなキャスターをこれまで送ってきました。でも、泣いたことないんだよね。みんなそれぞれが卒業していくときに。感動はして、でもグッと堪えて。これは初めてだね。だから「やっぱり特別なんだな」という気がすごくしています。
「一緒に卒業かな」ってちょっと思っていたのに、僕は残ることになりましたけど、30年間ずーっと僕が『めざましテレビ』をやってこられたのは、この12年半、同期の三宅と一緒にやってこられたからだと本当に強く思います。
軽部真一アナ:
まぁでも、永遠の同期なので。番組は去っても、これからもね、いろんなことを相談しながら、共に次の人生を…
(「みや・かる ミラクル」のロケで最後に2人で語った)あのトマムのあれは、夕日じゃなくて朝日でしたからね。これからの僕らの次の人生の朝日ということで、共に頑張っていきたいと思います。
想いはいっぱいあるけれども、ちょっと語ることができなくて申し訳ない。12年半、本当にお疲れさまでした。もうちょっと僕は残って、君の分まで頑張りますよ。
皆が拍手を送る中、2人はもう一度、抱き合いました。
三宅アナは「あー、おまえが泣いたらあかんわ…」と、もらい泣き。するとスタジオが暗転して三宅アナにスポットライトが当たります。
三宅正治アナ:
泣かずにここまで来たのになぁという感じですけど。そして雰囲気出してきたね(笑)照明さん、ありがとうございます。
12年半やるとは全く思っていなくて、入社した時は「スポーツしかやりたくない、実況しかやりたくない」と思っていた人間が、まさか情報番組のキャスターをここまでやるとは思ってもいませんでした。本当に温かいスタッフと温かい出演者に恵まれてここまできました。
たくさんの後輩たちが集まってくれていますけれども、1人1人に話をすると時間があまりにも足りないですけども、やはり清華と竜聖は一緒にメインキャスターとして番組をやってきた中で、2人が熱い思いを今話してくれましたので、すっごく僕はそれがうれしく思っています。
清華も最初は「どんな感じになるのかな?メインキャスターとして」と思いましたけど、今はもう若い子たちを引っ張っていく本当に良いお母さんになってくれたなと思って。ちょっと早いけどな(笑)でも本当にね、すごく下の子たちを気遣う姿はやっぱり「めざましのお母さん」になってきているなという風に思って、すごく成長してくれて嬉しいなと思いました。
竜聖は、おれと軽部っていう60すぎのお父さんがいて、若い子たちは20代の子たちばっかりで、その間に竜聖が入って上手くまとめてくれる、下の子たちの思いを全部受け止めて、このめざましテレビキャスター陣を回してくれているという、彼がいたからこそ僕と軽部が好き勝手ができたなと、そんな風にも思っています。竜聖はこれからもどんどん大きくなっていくと思いますので、それを楽しみにしています。
そして軽部がねぇ…一番心残りなんですよ。こいつを残していくのが(笑)
大変やぞ…ようボケるし、ボケに対してはツッコまないと寂しがるし、いじられていないとダメな男です。こんな同期を残していく僕をどうぞ許していただきたい(笑)
でもね、一緒に卒業したかったなという思いはもちろんありますけれども、ただ軽部がこれからもめざましテレビを盛り上げてくれるんだと思えば、その寂しさも半分になるなという風にも思います。
これまでの12年半、こうやって同期・軽部と一緒に過ごせた時間というのは僕の人生にとっても、とっても大きな宝物になったと思っています。
来週からはいよいよ伊藤キャスターの出番です。前も『ボクらの時代』でも言いましたけど、僕は伊藤という人間を本当に評価している人間で、番組でも「3本の指に入るアナウンサーだ」と言って、「あとの2人は誰だ?」ってネットでざわついたっていう話もありましたけど(笑)特に誰と誰と僕は決めてたわけじゃないんだけども(笑)
伊藤がまた新しい雰囲気を作ってくれると思いますので、伊藤と共に番組がどんどん成長していくことを願っております。
最後はみんなで記念撮影。
育休中の永島優美アナもスタジオに駆けつけ、旧交を温めていました。
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