レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級の決勝。
この階級で日本レスリング史上初の金メダルに挑んだのは、世界ランキング1位・オリンピック初出場の日下尚選手(23)です。
日下選手の持ち味といえば、ひるむことなく前に出て、相手を場外に出し、ポイントを取っていく戦い方。今年5月に行われたインタビューでは、自身のレスリングの特徴についてこう話していました。
日下尚選手:
自分は昔から相撲をやっていたので、“レスリングしているけど相撲もやっている”部分もあるので、「相撲スタイル」って勝手に呼んでいるんですけど。
相手を場外に押して1点とったりとか、どんな時でも相手を押し込んで、押し込んで前に出るっているレスリングが、自分のレスリングの特徴だと思います。
上半身のみを使って技を掛け合う、グレコローマンで有効だという“相撲スタイル”。
実際に、パリオリンピック前には、大関・琴櫻に稽古をつけてもらうなど、相撲の感覚を大事にしてきたといいます。
その原点となる相撲を、小学1年生から9年間教えたという恩師は…。
日下選手に相撲を9年間教えた恩師 黒田良治さん(69):
グレコローマンっていうのは、まわしのない相撲なんです。
やっぱり前に上手に出ていますね。「前に出ないと勝てない」という意識は、相撲の中でできているんだろうと思うので。
“ビックマウス”で自身にプレッシャー
日下選手の“押しの強さ”はレスリングだけではありません。そのコメント力も“押しが強い”と話題に。
パリ五輪直前のインタビューでは、「金メダルを獲得したら、溶かして差し歯を金にする」と話し、さらに「優勝したら思いっきり調子に乗ります。フェラーリに乗りたい」とも話していました。
元レスリング日本代表で、シドニーオリンピックの銀メダリストでもある、永田克彦さんはこの発言に“大物”を感じるといいます。
元レスリング日本代表 永田克彦さん:
いいじゃないですか、これくらい自分の夢というか、大きいことを言う方が、自分自身もいい意味でプレッシャーをかけて、発破をかけてやれるので、本当にすごい“大物”というか、そういう言動ありますよね。楽しみです。
「誰でも頑張れば立てる場所」
決勝の相手は世界ランキング7位、カザフスタンのデメウ・ジャドラエフ選手です。
第1ピリオドは相手に2ポイント許すも、第2ピリオドからは日下選手らしさ全開! “相撲スタイル”で、相手を押し込みスタンドからの投げで4点を奪い、逆転!
その後も攻め続け1点を奪い、5-2で見事金メダルを獲得しました。
喜びを爆発させた日下選手。仕切りを跳び越え、真っ先に客席にいた両親と抱き合います。その後も次々と、客席の人々とハグをしました。
――客席に行ったときの気持ちは?
日下尚選手:
本当に勝った実感がなくて、現実か分からないですけど、来てくれた皆さんと、自分の関係者、恩師、両親とかに感謝を伝えたくて、本当に最高っていうか…感謝を伝えました。
――金メダリストです、いかがですか?
いや最高です。憧れの存在だったんですけど、場所だったんですけど、いざ自分が立てるってなると、特別なことじゃなくて、本当に誰でも頑張れば立てる場所だと思います。自分がなれたんで。
最高に楽しい6分間でした。
(『めざまし8』 2024年8月8日放送より)
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