「大地さんの想像を超えたミラクルな面白さと表現力が見どころ」(松本)
――今作の舞台は岐阜です。ロケでの印象的なエピソードを聞かせてください。
大地:私は、真剣を触らせていただいたのですが、心も体も震えましたね。不思議なパワーというか神聖な感じがして。だからかもしれませんが、思ったより重みを感じました。素晴らしい真剣を間近で見て、触れることができたのは、貴重な体験でした。
鵜飼いのシーンでは、鵜匠の出で立ちや水面に映るかがり火が素敵で、初めて見たのですが、懐かしい時代にフッと戻ったような温かみを感じました。鵜の鳴き声も初めて聞いて、「こんなふうに鳴くんだ」と思いましたし、鵜匠と鵜との関係を知ることができたのもいい経験になりました。
松本:岐阜は、昨年、岐阜の旅雑誌の撮影で来たばかりなので、ご縁を感じます。今回のドラマでも、伝統工芸品や養蜂、また、織田信長ゆかりの岐阜城など、文化や歴史、伝統などをとても大切にしている土地なのだと知りました。今作では、それを1話ごとにフィーチャーしていくので楽しみにしていただきたいですね。
――前作で、大地さんは“毒舌マダム役”で視聴者を驚かせ、松本さんはダメダメ女子を演じ、それまでと違う印象の役柄に挑戦しました。その挑戦で楽しさ、大変さを感じることはありましたか?
大地:ハルコさんは、だいたいいつも怒っているから、とってもエネルギーを使います。しかも、ものすごくしゃべる人なので、セリフ量も膨大。1人で台本3ページ分くらいあることもあるんです。
ハルコさんを演じるには、喉も駆使しますし、今回は刀剣を振る撮影が4日間くらいあって、もう腕がパンパンになったんですけど、体力勝負なところは「ハルコは大丈夫、タフだから」と自分に言い聞かせながら撮影に臨んでいます。大変ですけど、ハルコさんがフッと降りてくる瞬間があって、ハルコさんになりきれたと思える瞬間があるとやり甲斐を感じます。
松本:ハルコさんのセリフ量とスケジュールは、本当に凄まじいんです。私は、リアクションが多いので…。
大地:そうそう、こんなことがありました。ハルコさんが、ワーッとしゃべった後に、いづみがひと言、「その通り!」と言ったんです。その時は、大笑いしましたね。タイミングも絶妙で(笑)。
松本:本当にハルコさんありきなんです。しかも、大地さんのお芝居が素晴らしくて。こちらが想像しているものとは全然違う表現方法でお芝居されるので、ミラクルな面白さと表現力に、ゲラゲラ笑ってしまいますね(笑)。
「大地さんがこんな声出すの?」「こんな顔するの?」と思うような表現がたくさん出てくるので、そこはぜひ見ていただきたいです。
大地:それは、いづみもそうですよ。本当に表情が豊か。(台本上)いづみは「…」が多いので、それを表現するのは大変だと思います。ただ、私は、いづみの顔を見ていないので、「今どんな顔しているんだろう?」といつも気になっているんです。
松本:ハルコさんがズバズバ言っているのを聞いて、見えないところでリアクションをしているんですけど、ハルコさんには見せられない顔をしています。見られたら、きっと怒られちゃう(笑)。
でも、それは大地さんありきなので、そのときの大地さんのお芝居に頼り切る!本当に、大地さんにおんぶに抱っこで、楽しませていただいているいづみでございます(笑)。
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