「“オバハン力”を強化したハルコ。いづみへのキツい言葉は愛情の裏返し」(大地)
――まずは、続編ができると聞いた時の気持ちを聞かせてください。
大地:とってもうれしかったです。私の周りの人たちからも、「続編はやらないの?」という声をたくさんいただいていたので、いよいよ第2弾ができるんだという喜びがありました。
松本:いろいろな方に見ていただけていた、ということを感じた瞬間でした。視聴者の方に「また見たい」と思ってもらえたんだと思うと、じんわりとうれしかったですし、そういう作品に携われてよかったなと思いました。
――今作では、それぞれ演じる役のどんなところがパワーアップしていますか?
大地:「最高のオバハン 中島ハルコ」の“オバハン”の部分を、前作よりちょっと強調しています。自分も年を重ねた分、“オバハン力”を出していけると思うので(笑)。
それでいて、ハルコさんは涙もろかったり人間臭い部分もあるので、喜怒哀楽を激しく…まぁ、世の中をぶった斬って怒っていることが多いんですけど(笑)。ハルコさんは、本当はいい人なんだと私は思っているので、そのあたりをお見せできればと思っています。
“触らぬ神にたたりなし”ではないですが、見て見ぬふりをする人が多い今の世の中、世のため人のために、憎まれてもお節介を焼いて、こんなにズバズバと言ってくれる人は今時いないのではないでしょうか。だから、人やその土地のために、“ガンっ!”といくオバハン力を強化しています(笑)。
松本:いづみは、前作でハルコさんに出会って、とにかく振り回されて影響を受けていましたが、ダメダメな人生から“何か”を見つけられた、というところで終わりました。今回は、ハルコさんのエッセンスが少し浸透してきたのか、ハルコさんに言い返すところも出てきた感じです。ハルコさんの影響が血肉になったのか(笑)、少し成長したいづみをお見せできると思います。
大地:いづみは、ファッションセンスや身につけるアクセサリーが、ちょっと変わってきたように感じます。そういう意味では第1弾より変化しているかも。それなのに、ハルコさんから「相変わらず、あなたはダメね」とか「本当にいつまでたっても貧乏人」とか言われちゃうのよね(笑)。
松本:しかも、前作よりもキツめの言葉で(笑)。
大地:それだけ言いやすい関係性になったということですね。「あんたバカね」という言葉は愛情の裏返しなんです。第1弾の最後にぶっちゃけた話ができて、そこからすごく深いつながりができた感じはしますね。
松本:ハルコさんといづみは、いろいろなことをわかり合っているからこそ、前回よりもセリフはパワーアップしているのに、全然嫌味じゃなくて、なんか納得してしまうんです。もちろん、いづみはムッとするんだけど、なぜか心地いい。それは、大地さんが演じているからだと思います。もっと言ってほしいと思っちゃうんですよね(笑)。
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