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松下洸平 菅田将暉との念願の共演で芝居の向き合い方を学んだ

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松下洸平さんが、菅田将暉さんとの共演について語りました。

<【写真7枚】この記事の写真を見る(アザーカットあり)>

2022年1月期に放送され、地上波放送も好調のうえ、見逃し配信で当時民放歴代No.1の記録を樹立するなど一大ブームを巻き起こした連続ドラマ『ミステリと言う勿れ』。

本作は、天然パーマの大学生・久能整(くのう・ととのう/菅田将暉)が膨大な知識と独自の価値観による持論を淡々と述べるだけで事件の謎が解かれていく新感覚ミステリー。ドラマ放送時には、整の発する言葉が“刺さる”と毎週話題となりました。

その『ミステリと言う勿れ』の続編となる映画が、9月15日に公開されます。

<菅田将暉 「ミステリと言う勿れ」映画化に「このお話をやらないと終われない」>

今作では、田村由美さんによる原作漫画でも人気のエピソード、通称“広島編”を映像化。代々遺産を巡る争いで、死者さえ出るといういわく付きの名家・狩集家の遺産相続事件に、整が巻き込まれる様子が描かれます。

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フジテレビュー!!は、狩集家の顧問弁護士の孫・車坂朝晴を演じる松下洸平さんにインタビュー。菅田さんとの共演について、撮影時の裏話、「最近あった小さなミステリー」を聞きました。

「作品のファンを裏切らないように」意識して臨んだ

<松下洸平 インタビュー>

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──原作はもちろん、連続ドラマも見ていたそうですね。今回、「ミステリと言う勿れ」の世界観に入った感想を聞かせてください。

本当に皆さん丁寧に作られていて、「この中で、僕は何ができるだろう」とずっと考えながら芝居をしていました。

──車坂朝晴はどのような役と捉えて演じていましたか?

具体的なことは言えませんが、すごく難しかったです。何をどう表現すべきかということは監督と細かく調整しながら、会話を交わして作っていきました。

ミステリーなので、見ているお客様にも楽しみながら考察していただきたかったですし、登場人物みんながまんべんなく怪しく見えないといけないですからね。1人だけがものすごく爽やかにしていると、それはそれで怪しく見えてしまいますし。だいたい犯人って爽やかじゃないですか(笑)?そのバランスは、監督を含め、皆さんとたくさん話し合いました。

あとは、原作のファンの方、ドラマのファンの方の期待を裏切らないようにということを意識しました。

──ラジオや先日の完成披露試写会のイベントでも“菅田将暉さん愛”を語っていましたが、実際に共演していかがでしたか?

ドラマを拝見していたので、最初に“整くん”の菅田くんにお会いしたとき「あ、整くんだ!」と思いました(笑)。

そこから一緒に芝居をさせていただいて、本当にすごかったです。整くんはセリフ量がとても多いじゃないですか。それを覚えてしゃべるだけではなく、きちんと意味を持たせてしゃべる菅田くんの芝居の向き合い方がとても勉強になりました。

<松下洸平、菅田将暉への愛を告白「芝居力も人間力も高い。ファンです」>

──ラジオでは、「連絡先を交換したい」とも話していましたが、今回の共演で交換出来ましたか?

交換しました!…マネージャーさん経由でしたけど(笑)。

撮影が僕だけ先に終わり、全体が夕方に終わる日があったのですが、僕が帰ったあとに「みんなでご飯に行きましょうか」という話になったそうで、僕にもお誘いの連絡をいただいて。その流れで、連絡先を交換しました。

──撮影後、やり取りはしていますか?

はい。舞台を見に来てくださったり、プライベートな話をしたりしています。グループLINEもいろいろと動いていますね。

菅田将暉をうるんだ目で見つめ、有名店の団子をゲット

──映画撮影時の印象的なエピソードを聞かせてください。

穴を掘るシーンですね。スタッフさんがある程度穴を掘ってくださったうえで、キャストも撮影中に穴を掘ったのですが、結構な泥まみれ、土まみれになりました。

その後、穴を掘り終ったあとのシーンで、「掘り終ったあとにしては、周りがキレイすぎる」という菅田さんの言葉で、撮影中に穴を掘り直して。僕たち自身も汚し直して、スタッフさんもさらに泥だらけになって…ちょっと楽しかったです。

でも、「これ(泥)、どうやって落とそうかな」と、全員が考えていたと思います(笑)。

──共演者の皆さんと話して印象的だったことはありますか?

ずっと他愛ない話をしていて、楽しい現場だったんですけど…何を話していたかな(笑)。あ、原(菜乃華)さんがこの間20歳になられましたけど、映画の撮影中はまだ19歳だったので、「19歳のとき、みんな何してた?」という話をしていました。

あとは、とにかく食べ物の話が多かった気がします。ちゃんと食事はしていたんですけど、なぜかみんなずっとお腹が空いていて(笑)。なので、好きな食べ物の話をして盛り上がっていました。

──そのなかで、「おいしそうだな」と気になったものはありましたか?

現場の近くに有名なお団子屋さんがあって、その話になったのですが…そうなると、誰が買ってくるかという話になるじゃないですか。そこで、全員が座長をうるんだ瞳で見つめるという(笑)。それを受けて菅田くんがお団子を差し入れてくださったんです。あの団子はとてもおいしかったです。

みんなでご飯を食べに行った和食料理屋さんもおいしかったです。最後に出していただいた土鍋の炊き込みご飯がちょっと余ったのですが、お店の方がおにぎりにして、お土産として持たせてくれて。

次の日の撮影で、みんなで同じおにぎりを食べるという時間がありました。それもまた、いい時間でした。

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「本当に考えさせられた」今作の整の言葉とは?

──「ミステリと言う勿れ」は、整が放つ“刺さるセリフ”も一つの魅力です。今作で、印象に残っているセリフはありますか?

<“ミスなか”刺さるセリフまとめ!夫婦関係、子育て、虐待、いじめ…整の見解は?>

“子どもって乾く前のセメントみたいなんです”というセリフです。そのセメントに“何か”を落としてそのままにしておくと、跡が消えなくなってしまうという、あのセリフがすごく好きです。

菅田くんが、このセリフが言いたくて「ミステリと言う勿れ」のオファーを受けたと聞いたことがあります。

大人でも傷ついたり、落ち込んだりしたことは意外と消えずに残ることがあったりするので、子どもに限らず、人間の心はセメントのようなものなんだなとも思いました。

自分の言葉が思わぬ形で相手の心に傷をつける可能性もあるんだな、と。本当に考えさせられるセリフです。

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──ご自身のなかで、「跡が残ってるな」という経験はありますか?

子どものころから絵を描くのが好きで、学校でも教室の隅っこでずっと絵を描いていました。友だちがアニメのキャラクターを描いたりするなかで、僕は現実のものをスケッチしたりしていて。そういう絵を見た誰かに「子どもらしくない」と言われたことがあります。

もちろんその言葉は、決して僕をバカにしているわけではないのですが、「あれ?自分はちょっと人と違うのかな」と、疑問を持ったことがありました。

──映画の見どころ、注目してほしいポイントを聞かせてください。

登場人物全員がちょっと怪しい表情を見せているので、楽しく見ながら犯人を考察してもらえたらうれしいです。

松下洸平にとっての秋は「センチメンタル」

──最近あった、小さなミステリーを教えてください。

家で字幕の映画やドキュメンタリーを見るのが好きなのですが、最近気づくと寝ちゃいがちで…。集中力がなくなってしまったのかも、と(笑)。文字を追っていると、気づくと頭がコクッとなっている…ミステリーです。

──気づいたら朝になっている、ということですか?

いえ。電車の中でコクッとなる感じです(笑)。それを家のソファで3、4回やっていたらもう諦めて、テレビを消し、ベッドに行くようにしています。

──今の松下さんにとって、癒しはなんですか?

現場ですね。いろいろな人に会ってしゃべっているだけでリラックスできるというか。特に最近は現場にいることが多いので、そこで何か癒しやリラックスできることを見つけたいなと思っています。

会話に関しては、僕が関わっていなくてもいいんです。共演者の皆さんとかがワイワイとしゃべっている姿を見るだけでも、なんか笑顔になれるんですよね。

──間もなく秋分の日。松下さんにとってはなんの秋ですか?

ちょっとセンチメンタルな秋。夏の暑さを乗り越えて、ちょっと風が冷たくなってくると…謎にしみじみとした気持ちになりませんか?あと、キンモクセイの香りをかぐと、思い出があるわけではないけどなんかいいなぁ、っていう(笑)。「夏、終わったな」と、ちょっと切ない気持ちになるのが秋ですね。

──そのセンチメンタルな気持ちを払拭するために、何かしますか?

何か思い出があってセンチメンタルになっているわけではないので、特に何もしないです(笑)。その感覚を楽しんでいるところもありますね。

「キンモクセイの香りがしてきたなぁ」と言いたい。夏っぽいことをしたわけでもないけど、寂しそうに「夏、終わったなぁ」って言いたいだけです(笑)。

──今年は夏っぽいことはできませんでしたか?

できませんでした。ただ、舞台(「闇に咲く花」)をやらせていただいていたので、それが夏の思い出になっているような気がします。

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撮影:河井彩美
スタイリスト:丸本達彦
ヘアメイク:宮田靖士(THYMON Inc.)

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