お品は倫子が優しすぎると猿吉(本多力)に愚痴をこぼす。そこに、葉山貞之助(小関裕太)が通りがかり、お品にもっとゆっくり話がしたいと蔵の鍵を渡し、そこで待っていると告げる。
倫子を家治から遠ざけようとする松島。そして、暗い過去を持つ家治を脅して政治の実権を握ろうとする田沼意次(安田顕)のたくらみは続く。なんと、田沼は武家伝奏(※)に久我信通(鈴木仁)を就任させたのだ。
信通の姿に動揺する倫子。家治も、以前倫子が秘かに手紙を送った相手が信通だと気づく。田沼が倫子と信通は知り合いだろうと言うと、家治は、知り合いならこの後2人で話すが良いと口にする。
(※)朝廷と幕府の間の連絡にあたった役職
倫子と話す機会を得た信通は、倫子に彼女の母親が病に伏せっていることを話す。そして、一緒に京に帰らないかと言い、倫子に3日後の夜、不浄門で待っていると告げた。倫子がこのことを話すと、お品はどこまでもついて行くと返す。
琴を披露するため、練習するお知保。しかし、琴の弦が高岳(田中道子)たちの嫌がらせで切られてしまう。倫子は焦るお知保を見ていた。