最終的に明かされる、“何かあるに違いない!?”の“真実”…に心動かされる
で、そんなこんな(?)の『バントマン』第9話はというと…。
櫻田社長(坂東彌十郎)のドライバーである茂上(佐野史郎)が、ここ最近、複数回にわたって軽微な交通事故を起こしているもんで心配…なんなら、櫻田社長の身の安全を優先したいから、茂上さんの契約を打ち切りたい=引退を迫りたい!と、秘書の末松さん(福田ユミ)がバントマン作戦室にやって来る…というお話。
うん。この、ちょっとのあらすじからでも妙に醸し出される、とてつもなくイヤな予感…。それは、当然、佐野史郎さんがサイコパス…ではなく、“美濃のマムシ”でもなく、ましてや“専務”でもない…謎に、まさか社長のドライバー役として、ある意味全然威圧感のないキャラとして、わざわざそこに配される…というイヤな予感…うん、つまり“何かあるに違いない!?”ってことなんだけど…はたして、今回は一体全体どっち方面に転がるのか!?という、僕みたいに邪推しまくってる人!そんなあなたにも、最終的に明かされる、“何かあるに違いない!?”の“真実”…に、心動かされます!!!
佐野史郎さんの、佐野史郎さんにしかできない、あの目線、あの挙動、あの何もかもが、最後のその“結論”へ導く“伏線”になっているのです。もう、そんな佐野史郎さんの一挙手一投足が見逃せません。
で、それもそうなんだけれど、これまで、どんな社員のどんな些細な問題も丁寧に解決する…だって、会社に残ってほしい!社員は会社の財産なんだもの…という点において、SBO部は“究極の福利厚生”を掲げてきたわけです。
なのに今回は、いくら社長の身の安全が!?とはいえ、運転手という役割から外したい…ってのは、これまでやってきたSBO部の活動とは真逆…なわけです。
だけどだけど、こちらもまた、最終的に待ち受けている“結論”が、この第9話まで、丁寧に丁寧に描かれてきたからこそ、ようやくたどり着いた、真の、究極の福利厚生という“結論”へと導かれるのです。はたして、その、真の、究極の福利厚生の意味とは?
で、で、序盤の茂上に“引退を迫る”という流れから、ドラゴンズから戦力外をうけた大翔(鈴木伸之)が当然のようにシンパシーを覚えてしまうんだけど、これまたそこに、大翔にも用意されているのが、自分がSBO部に入ったからこそ見えてきた“ある側面”…それは彼の成長の証のようで、そこにもグッと来てしまう構造…。
とにかく今週は、佐野史郎さんが加わることによって、もれなくハートウォーミングでしかなかった『バントマン』ですが、まさか、まさか、今回は、もしかしたら非ハートウォーミング、じゃないサイコパスな回になるや?いや、多少はそんな要素も?加わる?…わけがないだろ!!今回も、ハートウォーミングに決まってます(結局、言っちゃた)。