「私はかず君とは結婚しない!」──。
自分たち父娘のせいで川上一馬(濱田岳)が芸人をやめ、それに反発した息子・龍之介(石塚陸翔)が家出する事態に責任を感じた椎名瞳(奈緒)は、一馬との結婚をやめると宣言。一馬はショックを受けるが、瞳の胸中を察して了承する。
同じ頃、人生ノートを書き終えた瞳の父・雅彦(木梨憲武)は、一度は受け入れたはずの死を前に、やはり瞳と別れるのが寂しいと主治医・阿波野弘(光石研)に本音をこぼす。そして、脳裏にはある考えが…。
一方で、日に日に症状が悪化していることから、これ以上は隠し通せないと、自身が所属する会社の社長・中井義広(矢柴俊博)と後輩・加賀谷吾郎(葵揚)に自分が末期の膵臓(すいぞう)がんであることを告白。治療は受けないという雅彦の強い覚悟に、2人は言葉を失う。
一馬との婚約を解消し、これで心おきなく雅彦のことに専念できると思っていた瞳だったが、助産院での仕事が忙しくても、夜勤明けで体が疲れていても、心はどこか落ち着かず、眠りにつくことができない。
雅彦もまた、瞳と一馬の結婚が破談になったと聞いても手放しで喜ぶ気にはなれず、もやもやした気持ちを抱えたまま日増しに強くなる痛みと闘っていた。
そんななか、瞳から結婚をやめたと報告を受けた友人・岸圭吾(深澤辰哉)が、突然、椎名家を訪ねてくる。自分を心配して元気づけようとする岸の優しさに触れ、瞳は自らを奮い立たせていつも通り助産院へ向かうが…。