2月3日から京都市京セラ美術館で開催されている
アーティスト・村上隆さんの大規模個展『村上隆 もののけ 京都』に、
いま、夜明け前から開館を待つ長蛇の列ができています。

来場者限定で配られる5万枚の「トレーディングカード」が3日目で配布終了するなど、大きな反響を呼んでいます。 

村上隆さんといえば、誰もが一度は見たことがある花の作品が有名ですが、
ひとたび作品がオークションに出れば約16億円で落札されるなど、その注目度は抜群です。

また過去には、ファッションブランド「ルイ・ヴィトン」とコラボし話題になりました。

さらにデービッド・ベッカムなど、海外セレブも村上作品に夢中になっています。

そんな世界的人気アーティストの村上隆さんが、国内で8年ぶりに開いた今回の個展。

2023年11月の会見で村上さんは…

村上隆さん:
「一個一個の展覧会なり、イベントを常に「これが最後だ」と思って…。」

村上作品が国内で見られるのは、これが最後になるかもしれない!?

今こそ見ておきたい!個展の中身を紹介します。

“村上流”カラフルでポップな「阿吽像」

今回、「村上隆 もののけ京都」で展示されているのは、約170点。

その見どころは、日本美術の傑作を引用し村上流に再解釈した作品の数々です。

会場に入ると最初に現れたのは、4メートルを超える巨大な「阿像(あぞう)」と「吽像(うんぞう)」、2体の阿吽像(あうんぞう)

寺院の山門の入口などに安置される像として知られている阿吽像ですが、村上流の阿吽像はカラフルな歯や踏みつけられた邪鬼の表情など、どことなくポップな雰囲気になっています。