鹿乃子は、町に探偵依頼を求めるビラ貼りへ。
掲示板にビラを貼っていると、書店から嘉助(黒川想矢)を追って、利市(橋本淳)が飛び出してきた。
利市から嘉助を捕まえる手助けを頼まれ応じる鹿乃子。嘉助は書店で店員を装い、本を買いに来た利市の金を受け取って逃げていたのだ。
嘉助(黒川想矢)が利市(橋本淳)からお金を盗った理由
町人たちの協力も得て、嘉助を捕まえた鹿乃子と利市は理由を尋ねる。
嘉助は自分が働く店の子どもの本を野良犬に食い破られ、自分のせいにされるのを恐れて同じものを本屋に買いに行ったと言う。しかし、お金が足りず、ちょうどそこに現れた利市から奪ってしまった、と。
利市は正直に雇い主に話せばいいと促すが、嘉助は自分の父親が窃盗で捕まっているので、信じてはもらえないと悲観的。
自分の境遇と似ていると思った利市が、いくばくかの小銭を渡そうとすると、嘉助は「今の話も嘘かもしれない」と言う。すると、今までの話を聞き、嘘を聞き分けていた鹿乃子は思わず「嘘ではないです」と声をあげる。
利市も助けたり、信じてくれる人はいると嘉助を諭す。嘉助は2人の言葉に勇気をもらい、雇い主に正直に話してみると去って行った。