<髙橋ひかる コメント>

――『リビングの松永さん』に出演して、良かったことは?

やっぱり現場に“お父さん”みたいな存在がいるって、すごく大きいなと思って。もちろん中島健人さんのことです。お芝居に対してだけじゃなく、人としても、いろいろな指南をしてくれて。「こうやってみたらいいんじゃない?」と私をプロデュースしてくださってました。

初めての経験で、ここまで踏み込んでお話してくださる方ってあんまりいないし、誰に対してもこうやって深くコミュニケーションをとられる方がいたから、いつか私もこんなふうに現場を包み込めるような人になれたらいいなって思ったし…憧れの人ができました。

――これからの俳優人生に活かせることは?

それも、中島さんに詰まってましたね。思いやりとかも含めて、かっこよかったです。ぐうの音も出ないというか、そこに気づくんだとか、毎回毎回さすがでした。

シェアハウスメンバーをはじめ共演者のみなさんにも、それぞれに憧れる、素敵だなって、私もこんなふうになりたいなと思うポイントがあったから、すごく幸せでしたね。

空気感でいうと、もちろん現場は仲良く見えてたし実際に楽しかったですけど、本当に深い関係になれたというか、お互いに信頼関係のある現場になったような気がします。深いコミュニケーションがとれていたからこそ、そう思えました。

この現場じゃなかったらこう感じることはできなかったと思うので、それが私にとっての宝物ですね。素敵な仲間と出会えました。

――最終回の見どころをお願いします!

私は『リビングの松永さん』は、みなさんの心が疲れたときとか、なんか頑張れない、やる気が出ないな…どうしようって思ったときとかに温かい光を灯すような、そんな作品になったらいいなと思って演じてきました。

真っ暗な中でも、遠くに見えるお家の電気がついてると、ちょっと安心感があるというか、真っ暗な中でも一つ光があるような、そんな作品になれたらいいなと。

最終回では波乱も起きたりしますが、美己と松永、そして凌くんら登場人物それぞれがどうやってこれから歩んでいくのか、進んでいくのかを見守ってもらえたらと思います。

空っぽになった松永さんの部屋での凌くんとのシーンが、すごく苦しかったですね。でも、本当に真っ直ぐ向き合えたし、美己が感情を一番出しているシーンかもしれないです。

これまで隠してきた感情というか、明るく振舞って本当の気持ちを隠してきた部分。それぞれの思いがどう結ばれていくかっていうのが最終回で見えると思うので、結末を温かく見守ってもらえたらと思います。

一つずつピースを埋めていったパズルが、ようやく完成します。今夜の放送で最後のピースがはめられると思うとワクワクします。それをはめられるのは、みなさんが見てくださるからこそで、こういう愛の形があることが伝わればうれしいです。

――最後に、髙橋ひかるさんにとって『リビングの松永さん』とは?

実家!とてつもなく安心感があります(笑)。キャストもスタッフも全部含めて、みんなのことが大好きです。