2024年7月26日に開会式が行われるパリオリンピックのメダル候補を紹介する「メダルへの道」。今回は、パリオリンピックの新競技「ブレイキン」で代表の座を狙う、ダンサーネーム「ISSIN」こと、菱川一心選手(19)。ISSIN選手の殻を破るきっかけになった分岐点と、その成長の日々に迫ります。
ISSIN選手 得意技はブレイキンの花形「パワームーブ」
「見ている人の脳みそに突き刺さるようなダンスをしたい」
そう語るのは、パリオリンピックから新たに加わる競技「ブレイキン」で代表を狙うISSINこと菱川一心選手です。
流れる音楽に即興で技を繰り出し、技術や表現力などを1対1で競う「ブレイキン」は、主に4つの動きで構成されていています。
- 立った状態で踊る「トップロック」
- 床に手をつき足さばきを見せる「フットワーク」
- 頭や背中などで回転する「パワームーブ」
- 一連の流れをピタッと止める「フリーズ」
ISSIN選手が得意とするのはブレイキンの花形と言われるパワームーブです。
ISSIN選手はこの爆発的なムーブを武器に国際大会で優勝するなど、パリオリンピックでブレイキン初代メダリストの期待がかかっています。
父からのプレッシャーに打ち勝ち 同時に手にした“勝つコツ”
ISSIN選手がブレイキンに出会ったのは8歳の頃。
そこから約4年後、ある転機が訪れます。
ISSIN選手:
父に「小学生を卒業するまでにビッグタイトル取らないとダンスやめさせる」みたいなこと言われてて
優勝しないと大好きなダンスができなくなる…
父からのプレッシャーの中、日本最高峰の大会の15歳以下の部門に出場すると豪快なパフォーマンスで勝負強さを見せ、12歳にして見事優勝!
父との約束を果たし、ブレイキンを続けられることになりました。
そしてタイトルとともに手にしたのが、“勝つためのコツ”でした。
ISSIN選手:
勝つためにはこういうとこをもっと伸ばしていけば良いというのに気づいて…
誰もやってないことへの追求というのは、そこから始まったなと思います
脳裏に焼き付く強烈なパワームーブに加えて、誰もやってないことへの追求は、今のISSIN選手のスタイルそのものになっています。
“誰もやってないことへの追求”がメダルへの道
2024年 全日本選手権・準決勝。対するは大会3連覇中のShigekix選手(22)。
唯一、早々にパリ内定を決めた日本のエースです。
しかしISSIN選手はそこでいきなり自身の持ち味を見せつけます。
ISSIN選手のオリジナル技「ももトラ」が炸裂!
左手で右足のつま先を持ち、肩を軸に地面を回る高難度の技です。
実はこの技にはこんな誕生秘話が…
ISSIN選手:
(練習中)あんまり動かず、頭痛いから人の動きを見ながら、ずっと頭の中のイメージで動いてて、そしたら足を持った状態で肩でキャッチするというアイデアを思いついて
キター!と思って
誰もやってない大技で絶対王者を撃破!そのまま初の全日本チャンピオンに輝きました。
2024年5月に行われたパリオリンピック予選ではライバルに遅れをとったISSIN選手。
6月23日、24日(日本時間)に行われる最後の戦いで逆転でのパリ出場を目指します。
そんなISSIN選手のパリ五輪への思いは…
ISSIN選手:
誰よりもいい踊りをして、ぶちかましてやろうって気持ちがでかいですね
それができた時に勝手に望んだ結果がついてくると思っているので、自分の今までの経験上。そのぶちかますための準備をやってるっていう感じですね
爆発的なムーブと誰もやってないことへの追求。それがISSIN選手のメダルへの道です。
(『めざましテレビ』2024年6月20日放送より)