杉野遥亮“転機”を感じるのはまだ先!今は『マウンテンドクター』が一番大切
──歩にとって山岳医になることは人生の“転機”だと思うのですが、杉野さんの“転機”となった作品を教えてください。
大先輩と比べたら、自分はまだ若いと思うし、キャリアも経験値もまだまだです。作品が続いているなかで生きていて、日々一生懸命やるしかないと思っているんです。
どの作品も同じように大切で、今一番大切にしたいのは、この『マウンテンドクター』です。何かの作品で大きくなったと感じるのは、もう少し“大人”になって振り返れるようになってからじゃないかなと思います。
──これからやってみたい作品を考えることはありますか?
どんな作品をやりたいとか、こだわりは特にないんです。一つひとつの作品で「どういう演技をするか」というこだわりはすごくありますし、撮影していて気になることがあったら、どんどんスタッフさんに伝えたりします。
作品との出合いはめぐり合わせだと思うので、流れに任せていきたいなと思っています。
──このドラマをはじめ主演作も多い杉野さんが、座長として、心がけていることはありますか?
以前はそういうことを考えてました。木村(拓哉)さん、草彅(剛)さん、松本(潤)さん…いろんな主演の方を見てきましたけど、座長らしくしよう、とか考えると、マネをしようとしてしまうんです。
形だけマネをしてもその人にはなれないですし。今の自分にできるのは、ただ一生懸命、自分の仕事であるお芝居をすることかな、と。
見てくださる人のために良い作品を作るには、それが一番だと思うんです。あとは、現場にたくさん差し入れするぐらいですかね(笑)。
──本作は長野をはじめ、いろんな場所でロケをしますが、泊まりのお仕事の時に持って行く必需品はありますか?
特にないんです…。
──枕が変わっても、あまり気にせず寝られるタイプですか?
連泊する時の1、2日目は全然寝つけなかったりします。徐々に慣れて、寝られるようになるんですけど。
そう言えば、この間、松坂桃李さんと仕事で一緒になった時に「今何やってるの?」と聞かれたんです。「山のドラマ撮ってます」と答えたら、「地方に行くことが多くない?」って言われたんです。松坂さんとそういう仕事の話ができたのが、うれしかったです…というエピソードを話してみました(笑)。
──最後に、視聴者に向けて見どころとメッセージをお願いします。
個人的には、かなりいろんなことをやっていて、山岳救助のシーン、ヘリに乗るシーン、医療シーンとてんこ盛りなので、どんな映像でどういう作品になるのか、自分自身も楽しみにしています。みなさん、それぞれの感じ方があると思うので、とにかく見ていただきたいです。
撮影:今井裕治