杉野遥亮 大森南朋から「かわいい」と言われる理由は…「笑顔かな(笑)」
──撮影に入り、今感じていることを聞かせてください。
大変ですね(笑)。山岳医という今までドラマや映画であまり扱われておらず、あまり知られていない職業について、視聴者の方々にお伝えするという責任を感じます。
医療ドラマはもともとハードなうえ、さらにハードな山での撮影もあって、それを連続ドラマでやっていくので…。あと、ヘリに乗るシーンもありますし、山岳医は(遭難者の)救助もするのでその特訓もやっています。本当に課題がたくさんあるなと。
お芝居としては、歩の背負っているものを丁寧に演じなければならないと思っています。役者としての総合力が問われることになりそうです。
──山岳医について、どんな職業だと感じていますか?
歩は整形外科の医師ですけど、山岳医としてさらに、山のことや山岳救助といったいろんな知識が必要になるので、お医者さんの中でも特に専門的な仕事だと思いました。
今は山に登る人が多くなって山での事故も多発していると聞くので、これから山岳医がいてくれてよかったと思うことも増えてくるのではないかなと思います。演じるうえでは、僕もできるだけリアリティを大切にしたいと考えています。
──歩とご自身の共通点はありますか?
ありますね。歩は、すごく突っ走ってしまう役で、そういうところは、自分もそうかもしれないなと共感します。「こういう人わかるなぁ」と思いながら演じています。
──撮影に入る前、実際に山登りをされたそうですね。
役作りというか、山に登ることはどういうことなのか、知りたかったんです。1回でも登ってみることで、山で感じることや難しいことやうれしいことがわかりますし、歩が言葉を話すうえで必要な要素になっていくと思うので、経験してみたかったんです。
僕が登ったのは、神奈川県の大山。プロデューサーさんと一緒だったんですけど、登るだけでもすごく大変でしたし、登る前の準備と知識が必要だとわかりました。
頂上まで登ったら、そこでピクニックみたいなことをしている人もいて、山を登る楽しみはこういうところにもあるんだな、と。頂上の空気を味わい、自分が五感で感じること、思うことを大切に持って帰ってきました。
──撮影で、北アルプスに登ると聞きました。
そうなんです。山頂にもアタックするので、楽しみです。
山頂アタックするときは、少人数のスタッフと登る予定です。体力とか余力を残しながら登らなければならないので、撮影期間中ずっと忙しいスタッフさんたちの体力が大丈夫かなとは思うのですが、みんなで乗り越えていきたいです。
今回は、他にもいろんなことに挑戦するので、楽しみです。普段なかなか経験できないことばかりですし。この作品の経験で自分が成長できたら、うれしいなと思います。
──歩にとって重要な存在となるベテランの山岳医・江守を大森南朋さんが演じます。過去にも共演している大森さんの印象は?
大森さんとは、大河ドラマ『どうする家康』で1年間共演させてもらいました。
現場でたくさんお話ししたわけではないのですが、僕のことを見てくださっていました。だからこそ、ご一緒できるのは安心感があるし、大森さんがいてくださることで、僕も自分らしく現場でいられると思います。
これから暑くなるし、山にも行って過酷な撮影になっていくので、協力しながらやらせていただければと思ってます。
──大森さんは出演発表時に、杉野さんに対して「かわいい」とコメントをしていました。ご自身は、そう言われる心当たりはありますか?
どうなんですかね!?大森さんに聞いてください。笑顔かな(笑)?