日本時間2024年8月1日0時半から行われた体操の男子個人総合決勝でオリンピック初出場ながら見事、金メダルを獲得した20歳の岡慎之助選手。決して楽ではなかった金メダルへの道のりを振り返ります。
岡慎之助 幼少期から抱いていた“大きな目標”が現実に!
岡選手は小学校6年生で初めて出場した国際大会(14歳以下の部)でいきなり優勝!このときから“大きな目標”を抱いていたと言います。
岡選手:
初めての海外の試合で結果を残してから、意識が変わったというか、本当に「五輪に出たい」と思えた。
そこから、日本を代表する選手へと進化を遂げますが、2022年4月の国内大会で跳馬の演技中に右膝の前十字靱帯を断裂し、全治約10カ月の大けがをしてしまいます。
しかし、岡選手はあきらめずに厳しいリハビリを乗り越え、NHK杯(パリ五輪代表選考)までに復活を果たし、見事パリの切符を獲得しました。
岡選手:
「パリ五輪」という軸がちゃんと自分の中にあったからこそ、毎日トレーニングを積み重ねられたので目標ブレずにやれたことがよかったと思います。
そして、1日に行われた体操の男子個人総合決勝では、仲間であり最大のライバルでもある橋本大輝選手と競い合い、金メダルを獲得!
団体と個人総合の二冠を成し遂げ、夢舞台を最高の形で締めくくりました。
岡選手:
大きなケガをして本当に多くの方がずっとサポートしてくれていたので、こういう結果で終われて少しでも恩返しできたかなって思っています。
また1日放送の『めざましテレビ』では、岡選手を7年間指導していたおかやまジュニア体操スクール代表の三宅裕二さんに電話インタビューをしました。
ーー金メダル獲得のポイントは?
三宅さん:小さい頃から課題でコツコツやってきたきれいな体操、着地、技の正確性っていうのをポイントにおいて日々練習してきました。
ーー岡選手を指導していたときに一番印象に残っていることはなんですか?
三宅さん:小さい頃は本当に小さくてコロコロした少年だったんですよ。私の中ではその印象しかなくていつの間にこんなに大きくなったのかなって。でも表情とか、まったく変わりが無い。
ーー現在の印象は?
三宅さん:小さい頃の慎之助しかないので、今は別人のように輝いて見えます。
ーー岡選手にどんな言葉を交わしましたか?
三宅さん:(岡選手を)7年間見ていたんですけど、一度も褒めたことがないんですよ。離れて5年間になって、12年間で慎之助を「初めて褒めるから」っていう言葉を交わしたんですよ。そしたら慎之助が「初めて褒められました」っていうことで、すごく重みがあるうれしさを感じました。