翌朝、申し送りのカンファレンスで救命医・鳥羽野椿(宮野真守)からスタッフ陣に山本が亡くなったと伝えられる。柊木は衝撃を受けるが、他のスタッフは淡々としていた。

患者が亡くなったのに、顔色一つ変えず仕事をこなし、談笑している他のスタッフの態度が信じられない柊木は「私は絶対、同じようにはなりたくない」と言い放つ。

柊木(白石聖)は親しくなった患者の死に直面してさらに心を閉ざす

腹痛を訴える臨月の妊婦・加藤遥(阿蘇小百合)が搬送されてきた。産科が専門だった救命医・高見梢(長井短)の指示で処置が行われ、遥とお腹の赤ちゃんは無事だった。

子宮内膜症が腹痛の原因とみられると説明する高見の明るさが、遥の心を和ませる。

柊木は瑞稀と仲良くなり、仕事のグチまで話すようになっていた。柊木に信頼を寄せる瑞稀は「私にとっては柊木先生が一番のお医者さん」と言う。

柊木が仕事を終えて帰ろうとすると、ICUの方へ畦地と菅野が走っていく姿を見かける。瑞稀の容態が急変したのだ。

進藤と小島、宮沢、菅野、畦地は懸命に、心停止した瑞稀の処置を行う。しかし、心拍は戻らない。心停止から1時間が経ち、小島は瑞稀の両親に、もう処置はできないというつらい事実を伝える。

進藤が瑞稀の死亡確認を行い、泣き崩れる瑞稀の両親。柊木は、その一部始終をぼう然と見ていることしかできなかった。

進藤は柊木に、白紙の死亡診断書を差し出す。担当医として瑞稀の死亡診断書を書くことが、瑞稀を最期まで診てあげることになるという思いからだった。

しかし、柊木は泣きながら拒絶する。

翌日、柊木は周囲の心配をよそに、いつも通りの様子で仕事をしていた。小島は、そんな柊木を呼び出す。

柊木に対し、次の患者に活かせるように瑞稀のケースについてみんなで話し合いたいと提案する小島。しかし柊木は、そんなことをしても瑞稀は帰ってこないし、他のスタッフのようにさっさと忘れて次の患者を診ればいいのだろうと開き直る。

そんな柊木に小島は、みんなが患者の死を忘れて次の仕事をしているわけではないと告げた。

その晩、柊木は進藤、天野、高見とともに夜勤を担当。そんななか、ライブハウスで機材の下敷きになった男性患者が搬送されてくる。

進藤の指示で柊木が処置を行おうとしたとき、患者が彼女の腕をつかんだ。亡くなった山本のことが頭によぎり、また動けなくなってしまう柊木。天野がフォローに入り、進藤とともにオペ室へ向かった。

その場に取り残された柊木に高見が声をかけて、外へ連れ出す。柊木は、他のスタッフが患者の生死に動揺せず淡々と仕事をすることへの違和感を高見にぶつける。

「人の死に慣れたくない」という柊木に「慣れなくていい」と答える高見。高見は、もう自分は柊木のような気持ちで患者と家族に向き合えないと吐露し、柊木をうらやましいと言う。

柊木と高見が話しているところに、遥の夫・啓介(出井景悟)が苦しむ遥を病院に連れてきた。「赤ちゃんを助けて」と懇願する遥。

遥を運ぶためのストレッチャーを取りに行った柊木の様子を見て、その場にいた小島と畦地も急いで動き出す。