鈴木伸之演じる大翔の存在が人を救う「ブレずに、暑苦しく、自分の思いをわがままにしゃべります」
──大翔の息子・直斗役の小山蒼海くんとは、どのようにコミュニケーションを取っていますか?
小山くんは、昨年野球を始めたらしく、バッティングを見せてもらったら、とてもきれいなフォームでした。今年に入って3回ホームランを打っているそうで、それが全部ランニングホームラン。足もすごく速いんです。
現場では、その動画を見せてくれたり、時間があるとヒザの上に乗ってきたり、すごく懐いてくれてかわいいんですよ。いい感じでコミュニケーションを取っています。
ドラマ後半に直斗と僕のシーンがたくさんあるので、いいシーンにできるように頑張りたいと思っています。
──小山くんにバッティングのアドバイスなどはするのですか?
アドバイスはしないです。アドバイス一つで生かされることもあれば、つぶされてしまうこともある。相当な責任があると思うので。
彼はプロ野球選手を目指しているらしいので思いっきりやってほしいですし、このドラマでさらに野球を好きになって、将来スター選手になってもらいたいなと思っています。
──倉科カナさんや坂東彌十郎さんとの共演はいかがですか?
倉科さんとは、10年前に舞台で共演しました。当時、僕は19歳で、すごく優しくしていただいた記憶があります。当時とまったくお変わりなく、常に明るく現場を盛り上げてくださっています。難しい野球用語もたくさん覚えて、それも楽しんで演じている様子がすごく印象的です。
彌十郎さんは、初めて共演させていただきます。歌舞伎のイメージ以上に、さまざまなドラマにご出演されている印象のほうが強いのですが、今回演じる櫻田社長が大翔にスイングを見せてくれるシーンがあって。その動きに歌舞伎が生きていて、ものすごく面白いので、ぜひ楽しみにしていただきたいですね。
──大翔は戦力外通告という大ピンチを迎えますが、櫻田社長に出会って人生が変わります。鈴木さん自身のピンチの乗り越え方があれば教えてください。
僕が今、柳澤大翔という役で人生のピンチを乗り越えている最中だから彼に寄ってしまうかもしれないんですけど、やっぱり何よりも好きだという気持ちがいろいろなことに影響すると思います。
自分の好きなものに特化する。好きなこと以上に勝てるものはないと思うので、自分がやりたいこと、なりたいものについてだけ考え続けるということが、ピンチを乗り越える秘訣なのかなと思います。
──最後にドラマを楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
大翔は、一方的に自分の思いを吐き出して、結果、意図せずに相手を変えてしまったり、救ってしまったりする人物です。ほかの人の犠牲になろうとか、幸せになってもらおうとは思っていなくて、ただわがままに生きていたら、周りの人がうれしくなったり、こうなってよかったと思ったりするところがドラマの見どころの一つだと思います。
大翔は、ブレずに、暑苦しく、自分の思いをわがままにしゃべります。あきらめたり、挫折してしまったりした人に響くように一生懸命演じていますので、土曜の夜に気軽に見ていただけたらうれしいです。
取材・文:出口恭子
撮影:島田香
スタイリスト:くしかわとも
ヘアメイク:高橋亮
小道具:IZU