土ドラ『バントマン』で主演を務める鈴木伸之さんが、初のプロ野球選手役への期待感や、ドラマの魅力を語りました。

10月12日(土)からスタートする鈴木伸之さん主演の『バントマン』は、土ドラ初の野球をテーマにしたオリジナルストーリー。

元プロ野球選手・柳澤大翔(鈴木)が戦力外通告を受け、華やかなホームランバッターから一転、第2の人生で会社員に転身し、誰かの幸せを願い、バントを打ち続けようともがく生きざまを描きます。

実際に、中日ドラゴンズのユニフォームを着て、バンテリンドームのグランドに立つ鈴木さんに、体力作りや役への向き合い方、野球少年だった頃の思い出、ピンチの乗り越え方などを聞きました。

子どもの頃の夢はプロ野球選手!「真剣にやっていたからこそ失礼のないように」

──元プロ野球選手・柳澤大翔役を演じますが、オファーを受けた時の気持ちを教えてください。

これまで野球に関する作品に出たことはあったのですが、プロ野球選手という設定は初めてで、自分に務まるかどうか不安な気持ちもありました。

僕は、中学2年生まで野球をやっていて、子どもの頃の夢はプロ野球選手でした。ケガをして辞めてしまったのですが、真剣にやっていたからこそ失礼のないように演じないといけないな、と。

僕が演じる大翔はとにかく野球が大好きなキャラクター。そんな野球愛にあふれた大翔が普通の会社員になって、すべてが野球につながりながら物語が進んでいくのでワクワクしました。

──大翔はどういう人物だと捉えて演じていますか?

大翔は、もともとドラフト1位で野球選手になり、初打席でホームランを打つのですが、その後、大スランプに陥り、戦力外通告を受けてしまいます。

そんななかで、人生がうまくいっていない人たちを、“送りバント”のような犠牲的精神で救っていく会社と出合い、大翔も成長していきます。とにかくまっすぐで、野球が好きで、中日ドラゴンズが好きで、明日にでもプロ野球選手に戻りたいと思っている熱い男です。

──野球のシーンがたくさん出てきますが、役作りで準備したことはありますか?

野球を辞めてからあまりバットを振る機会やボールを投げる機会がなかったので、暇さえあれば練習しています。

ティーバッティングというボールを筒状のものに乗せて打つ練習用具がセットに置いてあるのですが、休み時間にボールを打つようにしています。

しかも、撮影で使用しているのは実際にプロが使っている木製バットと硬式ボール。僕は中学までしかやっていなかったので、木製バットで硬式ボールを打ったことがなくて。

結構、力には自信があるんですけど、それでも全然かなわないくらいバットもボールも重いので、もっと練習しないとまずいなぁ、と。

そのためにも、たくさん食べて体を大きくするように心がけています。野球選手は体が大きいので、あまり細すぎると説得力がないですし。プロテインも飲んで(笑)。

とにかく、元プロ野球選手ということに説得力を持たせるにはどうすればいいか、プロ野球選手時代の大翔はホームランバッターなので、どうやったら打てるのだろうと研究したり、毎日役について考えたりしています。

──中日ドラゴンズのユニフォームを着た感想を聞かせてください。

撮影で初めて着せてもらいましたが、中日ドラゴンズが大好きな大翔と同じように、僕も中日の試合を毎回チェックするようになりました。

インターネットで試合結果を追いかけているのですが、やっぱりライブ配信が見たくなってしまって。配信チャンネルの有料会員になろうか迷っているところです(笑)。

──バンテリンドーム ナゴヤのグランドに立つことへの期待はいかがですか?

バンテリンドームに立たせてもらうのはすごく楽しみで、ホームランを打つのが夢。むしろそこに向けて練習しているところがあるので、1本打てたら満足です。