居酒屋で乾信吾(藤井流星)、森園はな(志田彩良)、関口欣二郎(杉本哲太)が飲みながら演技について語り合っている。
これまでの囮(おとり)捜査をふり返りながら、芝居が楽しくなってきた者、役の幅が広がった者、それぞれのよう。
一方、居酒屋の高級そうな特別個室には、西条巧(玉山鉄二)、水上涼介(本郷奏多)、小山内誠(井内悠陽)が集まっている。いったい何のために…?
とある小さな劇場では、東京帝都大学の劇団「夏の遊牧民」の公演が行われていた。
カーテンコールで場内が拍手で包まれるなか、猟銃をもった男が突如現れる。犯人は劇団員と観客を人質に取って立てこもり、総理大臣との対話を要求してきた。
警視庁の幹部会議室では囮捜査室の出動が要請される。思想犯の可能性がある以上、刑事部だけで扱える事案ではないのだ。
西条は了承し、スティンガースが捜査を主導、二階堂民子(森川葵)が指揮を執ることになった。
捜査拠点となる劇場向かいのビルに入る二階堂ら。彼女の指示により、関口が政務担当首相秘書官として潜入することに。「政府と交渉できる人間として中に入ってきます」という関口に、乾は「そんなのすぐバレねえか?」と心配するが…。
緊張の面持ちでたった1人、犯人が立てこもるビルへと向かう関口。セリフ覚えも悪くアドリブも苦手な彼は、はたして犯人と交渉し、無事に人質を解放することができるのだろうか…?