ナレーション収録後、井手上漠さんに話を聞きました。故郷・隠岐の島と重ねて感じた「野方文化マーケット」の魅力。そして、そこに集う人々の姿から感じた、人とのつながりや優しさを分かち合うことについて語ってくれました。

井手上漠「少しでも相手を知ろうとすると、見る目も変わる」

――今回、初めて「野方文化マーケット」を知ったそうですね。

東京にも、こんなふうに愛でつながっている場所があるんだと、新鮮でした。

私の地元は島根県の隠岐の島なのですが、お店に入って「やっほー」と挨拶だけして帰ったり、いい魚が釣れたら「あのお店で使えるかも」と分け合ったりするんです。

人との縁を大事にするところが、「野方文化マーケット」と似ているなと思いました。見ていて、すごく気持ちのいい場所でした。

井手上漠
(C)EISUKE

――東京では、行きつけのお店はありますか?

まだありませんが、ああいう場所に行ってみたいですね。

老若男女、地元のおじいちゃんやおばあちゃんもふらっとお店に来てみんなで過ごせる、そんな空間が好きなので、「野方文化マーケット」も私好みです。

――「野方文化マーケット」に集まる人たちの中で、特に心に残った方は?

元プロボクサーで不動産会社を営む早川さんです。私も、早川さんのような生き方をしたいと思いました。

以前、ある方の人生を振り返る詩を読んだことがあり「蓄えたお金や車、仕事で築いた地位は、最後には持っていけない。でも、人に与えた優しさや愛は、その人の中に残り、また次の誰かへと渡っていく。」とありました。その詩は、今もずっと心に残っています。

早川さんは、そうしたことを大切にして生きているように感じました。

――井手上さんは美容の分野で発信を続けています。ご自身の活動にも、通じるところはありますか?

美容の仕事を通じて誰かが自信を持つ姿を見ると、私も幸せになります。

幸せや優しさは、人と人の間を巡っていくものだと思うんです。自分のところで止めずに、誰かに渡していきたいですね。

――「野方文化マーケット」では、支え合いながら、それぞれの夢を追う人たちの姿も印象的でした。

雑貨屋さんの「おたふく」の店主、あやさんが、「一生に一度くらい私のターンが来てもいいはず」と話していたのが、すごく好きでした。

私も家族や友だちと「大丈夫」「絶対にこうなるよ」と、未来の希望を話して、お互いを高め合ってきました。そうして話していたことが、本当にかなったこともあるんです。「野方文化マーケット」で、言葉を交わしながら支え合う人たちの姿を見て、心が温かくなりました。

――前編の見どころを教えてください。

形は違っても、きっといろいろな場所に、こうしたつながりがあるのだと思います。

自分とは違う世界で生きてきた人に対して「自分とは合わない」と距離を置きたくなることもあります。でも、まずは「自分にはまだわからないんだ」と認めて、少しでも相手を知ろうとしてみると、見る目も変わります。

今回のストーリーに登場する人々の人生に触れて、みなさんの周りにいる人のことも、少し違うまなざしで見てもらえたらうれしいです。

<YouTube「フジテレビドキュメンタリー」では、『ザ・ノンフィクション』の予告を配信中。10月4日(日)14時「~誰かと分かち合いたくて ~人生交わるレトロマーケット~ 前編」予告>

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9月6日・13日放送「人生 最期までお付き合い 」前後編(語り:尾野真千子さん):10月11日まで

9月20日・27日放送「母と息子のやさしいごはん3 」前後編(語り:永作博美さん):10月25日まで