――今作のタイトル『N.E.W.』=「NEXT. EVOLUTION. WORLD.」には、続編への期待も込められているのでしょうか?
やっぱり、やりたいですよね。僕も織田さんも「ぜひやりたいですね」という話はしています。『N.E.W.』のラストに「THE ODORU LEGEND STILL CONTINUES」というテロップが出ますが、これはプロデューサーの亀山(千広)さんが入れたんです。…ということは、大ヒットしたら、また続きをやるかもしれませんね(笑)。
(C)2026フジテレビジョン BSフジ ビー・エー・シー
――今作で初めて『踊る』に触れる人へ、注目ポイントを教えてください。
「必ずどこかに自分がいるはず」と思って観ると、きっと面白いと思います。『踊る大捜査線』には、青島世代の人たち、もう少し上の世代、老後を楽しんでいる人たち、若い人たち、いろいろな世代が出てくるので、「今の自分はどこだろう?」と重ねて楽しんでほしいですね。
(C)2026フジテレビジョン BSフジ ビー・エー・シー
亀山さんは、今までずっと「室井は俺だ」と言っていたんですが、最近は「青島は俺だ」と言い出していて(笑)。社長を退任した今、自由にものづくりができて楽しいそうなんです。青島も、自由に動いていますからね。
僕はずっと、真下に自分を当てはめて作っていました。「自分なら、この事件をどう検索するかな?どう解決するかな?」と想像しながら演出していたんです。そこで作らせてもらったのが、スピンオフ映画『交渉人 真下正義』(2005年)。
(C)2005 フジテレビジョン、ROBOT、東宝、スカパーWT
アメリカで交渉術を学んだ真下が、犯人の心理をどんどん引き出していく話で、僕、『踊る』シリーズの中で一番好きなのがこの作品なんです。すごくやりたかった企画なので、ノリノリで作りました(笑)。
連ドラ第1話と同じセリフ!青島と田中文夫(近藤芳正)29年ぶりの再会
――では、長年のファンにこそ伝えたい見どころをお願いします。
みなさんもう何回も観てくださっていると思いますが、今作には過去作のオマージュセリフがたくさん入っています。僕が特にグッときたのは、ラストでタクシードライバーの田中文夫(近藤芳正)と青島が再会するシーン。田中は連続ドラマ第1話に登場して以来29年ぶりの再登場ですが、今作では、当時の会話をオマージュして2人で微笑み合うんです。コアなファンの方は震えると思います(笑)。
近藤さんが演じる田中は、本当に大事な役です。青島が湾岸署の刑事になって初めて取り調べをした相手で、しかも雪乃さん(水野美紀)のお父さんを殺した犯人でもある。青島との会話がきっかけで自首して、出所後は再犯することなくタクシー運転手として黙々と働いている。それって、警察官にとってきっとうれしいことだと思うんですよ。思いがけず再会して、もう一度言葉を交わすことができた。すごくいいシーンだと思っています。
第1話と同じセリフにするというのは、実は現場で決まったんです。織田くんと近藤さんとリハーサルをしていたら、「なんかセリフが第1話に似ているな」と思って。撮影車のタクシーの中で、みんなでスマホを覗き込んで第1話を確認して、じゃあ同じセリフにしようと。こういう、昔を知っているからこそわかる面白さを、今作にはいっぱい散りばめています。
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