<若村麻由美 コメント>

――原作、台本を読んだ印象は?

第一印象は、自分を受け入れ信じることの素晴らしさです。個性的な能力があるために周りから阻害され、自分を否定し続け孤独に生きてきた娘、鹿乃子。

母・フミも我が子を助けてあげられない自分を責め続け苦悩してきたと感じました。

親元を離れた鹿乃子が、人との出会いの中から自分が人の役に立てることを知り、自分自身を受け入れていく過程が丁寧に描かれています。探偵案件の解決も痛快です。そして、母娘の再会も見どころです。

――親子役となる、松本穂香さんの印象は?

前回共演させていただいたのは、映画『みをつくし料理帖』で、穂香さんは味を効きわける能力を持つヒロインで、私は、血のつながりはないけれど母娘のように寄り添って生きる役でした。

今回は、実の母娘ですが、娘の能力のためにお互い心から触れ合えないでいる親子です。穂香さんは、笑うと子どものようにかわいらしく、目の深い輝きが鹿乃子にピッタリで共演がとても楽しみです。

――演じるうえで心がけようとしていることはありますか?

母であるフミは、我が子を傷つけたくない、守りたいという思いから、自然と言葉少ない親子関係となり、お互い隔たりを感じています。苦悩からいつしか心が溶けるまで、娘への伝えきれない母心を大切にしたいと思います。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

打ち合わせのとき、「ドラマバージョンのフミは、赤ちゃんをおんぶしています」と言われました。「え、誰の子ですか?」と戸惑う私…。ナント!フミの息子だそうです!視聴者のみなさまも、聞いてビックリ!見てビックリ!ですね(汗)。