このドラマ、どこまで“起伏”を増やしていくんだ…!?
そしてそして、このドラマがさらに素晴らしいのは、人情もうまいってところなんですよ。
前回の“リンの友人からの恋愛相談”をきっかけに、トキがリンへダイブしちゃうという荒業(あらわざ)を繰り出してワクワクさせちゃったかと思えば、実は友人が、恋に鈍感なリンに対して、“彼”の気持ちに気づかせてあげたかった…けど、悔しいから本当のことは言わない…っていう、とんでもなく甘酸っぱい恋愛感情を丁寧に掬(すく)いとる、そのディテール。
このドラマは、そもそものギミックに工夫が凝らされていて、設定だけでも十分に楽しいんだから、そんな繊細な感情描写なんてなくても成立する骨格を持っているはずなのに、急に挿入された恋愛パートですら一切手を抜かず、あんなにも甘酸っぱく、キュンとする物語を描けてしまうだなんて――。
っと、今回も、その丁寧な人情描写は健在で、終活を意識した小春さんの「やり残したことリスト」を、写真へダイブする能力も使いながら叶えていき、そして小春さんが最も叶えたかった「誰かの役に立つ」を実現するために、「女優」になったりしてやんや…という、とてつもなく意外性がありながら、同時にとんでもなくハートウォーミングな物語へと着地するのです。
しかも、『時光代理人』って、毎回「今回は、こういう話か〜」と思わせておいて、最後には必ず、“写真に残るもの”とか、“誰かを思う気持ち”とか、そういう普遍的な感情へ帰ってくるんですよね。
サスペンスだろうが、恋愛だろうが、便利屋さん案件だろうが、結局最後にはちゃんと胸を打ってくる。その着地点のうまさこそが、このドラマ最大の魅力なのでしょう。
いやもう本当に、このドラマ、どこまで“起伏”を増やしていくんだ…。
第8話にしてなお「次は、何を見せてくれるんだ?」というワクワクがまったく尽きない『時光代理人』、今回も見逃し厳禁です!!
