芳根京子さんと渡辺翔太さんが、舞台『ウェンディ&ピーターパン』の魅力と、稽古場で見たお互いの素顔について語りました。

世界的名作『ピーターパン』に新たな登場人物を加え、ウェンディの視点から大胆に翻案した舞台『ウェンディ&ピーターパン』。少女が自らの力で運命を切り開いていく壮大な冒険譚を、ユーモアたっぷりに描き出します。

2013年にイギリスで初演され、ダンス、フライング、小道具、美術、映像などを駆使した美しい舞台が話題となり、再演を重ねてきました。2021年にはワールドツアー版として日本初演が実現し、2025年にはロンドンで上演。そして2026年、待望の日本再演を迎えます。

ウェンディ役の芳根さんと、ピーターパン役の渡辺さんにインタビュー。脚本を読んでの感想や、観客に届けたい思い、稽古場でのストレッチやフライングトライアルの手応えについて聞きました(前後編の前編)。

芳根京子 ウェンディは「勇ましい女性として描かれている」

――本作は、世界的に有名な『ピーターパン』をウェンディ視点にアレンジした物語です。脚本を読んでの感想を聞かせてください。

芳根:出演するにあたりアニメの『ピーター・パン』を観返して、「そうだ、こういう話だったな」と、幼い頃に観た記憶を思い出しました。今回の脚本は、生きることの尊さや信じる力を感じられる、すごくパワーのある作品だと思います。従来とはひと味違う“ちょっと大人のピーターパン”という印象を受けました。

ウェンディはおしとやかなイメージが強いと思いますが、この舞台では勇ましい女性として描かれています。今の時代だからこそ、いろいろな方に楽しんでもらえる作品になるのではないかなと感じています。5年前の日本初演とはまた違う印象を届けられるように頑張ります。

渡辺:正直に言うと、普段は歌ったり踊ったりするお仕事のほうが多く、こんなに分厚い台本をいただくのは初めてで。深いところまで読み解くのも、今の自分にとってはひと苦労です。ただ、従来の『ピーターパン』と本作の間にギャップがあればあるほど面白くなるのかなとは感じています。

芳根:シンプルな物語ではないからこそ、私たちも読みがいがありますし、読めば読むほど解釈が変わっていく…スルメみたいですね!噛めば噛むほど味が出る。

渡辺:まさしく、そうですね!僕は今回、お芝居をメインとされている方々の世界にお邪魔させていただくという気持ちが強いので、とにかくチャレンジ精神で臨みたいです。