物価高の影響で今年の上半期に倒産したすし店の件数が去年(2023年)の2倍という結果になる中、この夏の猛暑の影響でさらに倒産件数が増える可能性が。
大手回転寿司チェーン「くら寿司」では国産の魚やAI解析を活用し価格の抑制を図っています。

魚の“夏バテ”で出荷遅れる・・・猛暑の影響ですし店倒産件数増加か

カンパチの養殖が盛んな鹿児島県では魚に猛暑の影響が・・・。

食べるエサの量が例年の約7割になるなど「魚もストレスで夏バテみたいな感じ」と現地の養殖業者が嘆くほど影響が出てしまっているといいます。

実際に水温が30度を超えた8月に撮影した映像を見てみると、夏バテの影響なのかエサに食いつくカンパチが少ない印象に・・・。そのため、例年は800グラムほどある稚魚が今年は500グラムほどにとどまっていて、本格的な出荷が遅れているといいます。

こうした影響のあおりを受けそうなのがすし店。今年の上半期に物価高などで倒産したすし店は18件と、去年の同じ時期の2倍以上に上る中、この夏の猛暑の影響により、その倒産件数がさらに増加するという可能性が出ています。

東京商工リサーチ 情報本部情報部 坂田芳博さん:
猛暑による米とか魚介類の値上げもありますので、やはり今後倒産が増えるとみています。

くら寿司 国産の魚やAI活用で価格抑制に貢献

こうした中、大手回転寿司チェーン「くら寿司」では少しでも価格を抑える取り組みを行っています。
輸入する魚の仕入れ値が上昇しているため、国産の魚に注目し、各地で獲れた魚をその同じ地域の店舗に提供することで輸送費のコストカットを実現。
こうした取り組みでかつて、30種類ほどだった国産のネタはおよそ130種類にまで拡大しているといいます。

くら寿司広報宣伝・IR本部広報部 小山祐一郎さん:
国産の魚をいかに工夫して提供するかというとこで、リーズナブルな価格で召し上がっていただけるような努力をしています。

さらに、AIを活用する取り組みも実施。養殖の魚でも、AIが魚の食欲を解析し、エサの量やタイミングを最適化するシステムの導入を進めたことで、エサの1割削減を実現し、価格の抑制に貢献しているということです。

(『めざましテレビ』 2024年9月11日 放送より)