──主人公の蔵前は元芸能マネージャーで、杏を支えるパラリーガルですが、蔵前のような“裏で支えてくれている人”の存在に対して思うことを聞かせてください。
ムロ:僕は、自分でなんでもできると思っていた人間なので、周りに人がいなかった時期もありました。逆に人に頼ることで客席に人が集まったという経験もしているものですから、ありがたみは感じています。
今この空間にマネージャーがいるので、あまり褒めたくないんですけど…自分が撮影を終えてお酒を飲んでいる時間にも営業をしてくださったり、自分のことを考えてスケジュールを調整してくださったりしていることは本当にありがたいです。
その分、スケジュールとして組まれた時間は全力で仕事をやらなきゃと思わせてくれていて。遊ぶときは遊んで、人前に立ったときに、作品を見てくださった方々に何かを与えられるように、感じてもらえるように、褒めてもらえるように、貶してもらえるように、全力を尽くさなければと思います。そう思わせてくれるマネージャーの存在はすごいなと思いますし、日々感謝しています。
それはマネージャーだけではなく、ドラマづくりでも、プロデューサーさんが企画を立ち上げてくれなければ僕たちの居場所はないし、脚本家さんがセリフを書いてくれなければ吐く言葉はないですし、演じても撮影してくれる人がなければ人に見てもらえない世界ですから。
そのありがたみを持って、しっかり全力で演技をしなきゃいけないな、と思っています。
平手:私も日々感謝しています。それは、今目の前にいる皆さんだけではなく、今まで自分と関わってくださったことのある方、皆さんに対してです。そして、お世話になった方には、何か少しでも恩返しができたらいいなという気持ちでお仕事をさせていただいています。
ムロツヨシ&平手友梨奈 2024年のうちにやっておきたいことは?
──今年も残すところあと約3ヵ月になりました。年内にやっておきたいことはありますか?
ムロ:それはもう、皆さまの記憶に残るドラマをこれから作るということですね!ちょっとした伝説が始まったところですから。…字にするとちょっと恥ずかしいので、考え直します(笑)。
平手:私もこの作品を最後まで届けられるかどうかが一番だと思っています。
ムロ:やっぱりこの3ヵ月は、それになりますよね。
──そんな今年を経て、来年やりたいことを聞かせてください。
ムロ:『うちの弁護士は手がかかる』のシーズン2。それから、映画も含めて、このコンビを多くの人に届けられるような2024年にしたいです。…ふふふ(笑)、まだ始まってないのに続編の話はないね!まずは今頑張らないと。来年は、またいろいろな分野で活躍する平手さんを応援したいです!
平手:ありがとうございます。
ムロ:今はオンエアに追われて大変なこともあると思いますが、いいものを、面白いものを、さらに自分たちも楽しめるものを頑張って作っていきます!
──最後に、視聴者の皆さんへドラマの見どころ、メッセージをお願いします。
平手:毎週、このコンビに会いたいな、と思っていただけるような作品になったらいいなと願っています。
ムロ:凸凹であり、ギャップだらけのバディがどうやって一つの物事に取り組み、解決していくのかを楽しみに見ていただけたらなと思います。昔ながらの懐かしさも感じてもらえる作りにもなっていますし、逆に平手さんのような若い世代の皆さんにも楽しんでもらえるものを作っております。どうか親子で、友達同士で、カップルで見ていただけたらうれしいです。画面の中でお待ちしております。
撮影:今井裕治
