秋の味覚の代表格・サンマ。今シーズンの北海道根室市では、去年(2023年)の140倍にあたる約67トンを初水揚げするほどの豊漁でしたが、水産庁によると、これからだんだん漁獲量が落ちて年内のサンマの漁獲量は去年と同じ低水準となる見通しだといいます。
なぜ当初の豊漁から一転、去年並みの不漁となるのでしょうか。

8月のサンマ豊漁から一転、去年並みの不漁?価格も不安定に…

秋の味覚の代表格・サンマ。
今シーズンのサンマ漁は北海道・根室市で去年(2023年)の140倍にあたる、約67トンを初水揚げしましたが…

水産研究・教育機構 主幹研究員 巣山哲さん:
だんだん漁獲量は落ちていくだろうと予測しておりまして。

当初の豊漁から一転。
水産庁によると、年内のサンマの漁獲量は去年と同じ低水準となる見通しで、9月中旬から10月にかけては、日本近海に来るサンマの量が少なくなるとのデータも。

こうした中、東京・目黒区にある鮮魚店では、最近の流通量はすでに去年並みで、仕入れ価格が安定しないといいます。

sakana bacca 中目黒 副店長 簗瀬大海さん:
(仕入れ値が)本来この時期にもっと安くなるはずだが、今年はまだ高い状況が続いています。不漁になると流通量が減るので、それに伴って価格も高くなることが予想されます。

そのため、去年のこの時期は、1匹300円ほどだったというサンマを、9月17日には350円で販売。
店に訪れた買い物客も、サンマの前で立ち止まったあと、手に取らないまま他の魚の方を見に行く姿も見られました。

なぜ不漁に?今後のサンマの見通しは

なぜ、当初の豊漁から一転、去年並みの不漁となるのでしょうか。

水産研究・教育機構の巣山さんによると、8月、漁が解禁された当初は、漁場に比較的大きなサンマが多く集まり豊漁に。

しかし、その最初の群れがすでにロシア方面に移動。
その後に来る群れは、体長が小さく、量も減っているといいます。

では、今後のサンマの見通しは…

水産研究・教育機構 主幹研究員 巣山哲さん:
9月、これからしばらくの間は取れない時期が続いて、またちょっと大きい魚が一時的にとれて、その後はあまり期待できないだろうということになります。

10月ごろ、一時的に大きなサンマがとれる可能性はあるものの、その後は“不漁の状態”が続くおそれがあるということです。

カツオが例年より2割安!?今おすすめの魚とは

サンマの不漁が予想されるということで、都内のスーパー・鮮魚店を取材し、今おすすめの魚を聞きました。

都内のスーパーでは、アジやワラサは値段は例年と変わらないそうですが、1匹あたりのサイズが大きくなっているといいます。
さらに、鮮魚店だとカツオがおすすめで、脂がのって味ももちろんのこと、値段が例年より2割ほど安くなっているということです。