通学路で、アパートで…水季の思い出を探す海。だが、この街に水季の思い出や面影は見つからない。
その日、夏が仕事から帰ると、アパートに海の姿はなかった。
心当たりに電話して海を探す夏。津野晴明(池松壮亮)に電話をかけると、海が図書館に来ていると言われて一安心する。
夏が迎えに来ることを海に話す津野。海は夏のもとでは、水季がいた場所に行けなくなったと寂しそう。海は水季がいなかったことにされそうなことに不安を感じていたのだ。
夏が図書館に海を迎えに行くと、津野は先に朱音が来て南雲家に向かったと告げた。
南雲家に行こうとした夏を引き止めた津野は、弥生と別れた今こそ海と「水季、水季と話して良い」と投げる。海は“いる”、“いない”の話はしていないと続ける津野は、夏だけが“いた”とか“いなくなった”話をしていると言い、「南雲さんが亡くなった時も、お前はいなかった」と突きつけた。
そして、夏が迎えに来ると伝えたが、海は南雲家に行きたいと言ったと教える。夏は、迷惑をかけたと頭を下げることしかできなかった。