ミュージカル『SPY×FAMILY』の製作発表記者会見が6月13日に行われ、メインキャストを務める森崎ウィンさん、平方元基さん、唯月ふうかさん、和希そらさんが出席。物語の重要キャラクター、アーニャ役を務める4人の子役が初お披露目されました。

本作は、遠藤達哉さん原作(集英社「少年ジャンプ+」連載中)による超人気コミック『SPY×FAMILY』のミュージカル版。2023年の初演に続き、2025年の再演が決定しています。

スパイのロイド・フォージャーは、東西の平和を脅かす人物を監視するために、孤児院から他者の心が読める超能力者のアーニャを引き取り、暗殺者のヨルと結婚。それぞれが互いの素性を知らないまま任務を遂行するために、“仮そめ”の家族となる物語。

前作でフォージャー夫妻を演じた森崎さんと唯月さんに加えて、平方さんと和希さんがWキャストで出演。そして、今回新たにアーニャ役を交互出演で務めるクワトロキャストの、泉谷星奈さん、月野未羚さん、西山瑞桜さん、村方乃々佳さんの4人が発表されました。

全員7歳!フレッシュな4人のアーニャ登場でキャストも会場も笑顔に

泉谷さん、月野さん、西山さん、村方さんは、それぞれ名前を呼ばれると、元気よく返事をしてステージに登場。マイクを持ち、順番にあいさつと意気込みを語りました。

前列左から)泉谷星奈、月野未羚、西山瑞桜、村方乃々佳

泉谷さんが、「変顔が得意なので、皆さんを楽しませる面白いアーニャになりたいです」とアピールすると、月野さんは得意だという青森の方言であいさつをして会場を沸かせます。

西山さんは「アーニャが大好きで、どうしてもなりたかったのでとってもうれしいです」と“アーニャ愛”を語ると、村方さんも「アーニャになれてとってもうれしいです」と続き、「本当にアーニャが大好きで…2回目ですけど本当にアーニャが大好きです」と、かわいく繰り返しました。

泉谷星奈
月野未羚

オーディションとワークショップを経て、アーニャ役を獲得した4人。決定の知らせを聞いた瞬間について聞かれると、うれしさ全開でその瞬間を語る一幕も。

「ご飯を食べる前にお母さんに電話がかかってきて。代わったら『合格です』と言われて、やばい!泣いちゃう~!って、お母さんに抱きついて泣いちゃいました」(泉谷さん)

「合格しましたって聞いた瞬間、私も“はは”も目がこーんなまん丸になって喜んでいたら、ボンドちゃんも来て一緒にピョンピョンしました」(月野さん)
※月野さんは、アーニャと同じように、両親のことを“ちち・はは”と呼び、妹のことをアーニャの飼犬(ボンド)の名前で呼んでいるそう

「パパが帰ってきたら突然お部屋が真っ暗になって、ママが誕生日みたいなケーキを持ってきたので見たら『アーニャおめでとう』って書いてあったから、うれしくて叫んじゃいました」(西山さん)

「お家でお歌のYouTubeを流して、カラオケをしていたらお母さんから『合格だよ』って。よっしゃー!って叫んで喜びました」(村方さん)

西山瑞桜
村方乃々佳

4人のかわいいトークに、後ろに座る大人キャスト陣も終始ニコニコ笑顔に。今回のアーニャ役は、オーディションと2ヵ月間にも及ぶワークショップを経て、最終的に10人からこの4人が選ばれたそうで、G2さんは「誰も落としたくなかった、親心しかなかった」と吐露。

「小さい子たちから頑張ればできるんだと教えていただいたし、大人たちが大変な時にそこにいてくれるだけで力が沸く。今回も皆さんの笑顔を期待しています」と、G2さんは4人に語りかけました。

最後に、「将来の夢、尊敬する人」を聞かれた4人。

村方さんは、将来の夢と尊敬する人を「お母さん」と挙げ、「妹もいて大変そうだけれど、いつも優しくお世話してくれるので。私もそんなお母さんみたいなお母さんになりたいし、赤ちゃんもかわいいから育ててみたい」とはにかみました。

「前までは小学校の先生だった」と明かす西山さんは、「子どもの世話は大変そうだなって」と実際に学校の先生を見ていて考えを変えたそうで、「将来の夢は今は探し中です」とにっこり。尊敬する人物については、教科書で学び「すごいな」と思ったという詩人の谷川俊太郎さんの名前を挙げました。

月野さんは、「将来の夢は女優さんとアイス屋さんです」と元気に回答。尊敬する人は、祖父母が住んでいて馴染みが深いという、青森県の観光大使としても活躍する王林さんの名前を挙げます。「歌もダンスも上手で、ランウェイを歩くのもかっこいい。おしゃべりも上手で全部がすごい」と、王林さんへの憧れを語りました。

「女優さんと保育園の先生と小学校の先生にもなりたかった」と複数回答した泉谷さんは、「女優さんになれば、その2つの役もできる」と最近思い立ち、「女優さんにしました」と絞ったそう。そして、尊敬する人には、ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系)で共演した、大竹しのぶさんと目黒蓮さんの名前を挙げ、「私もその2人みたいに舞台に立ってみたいなと思って、今回の『SPY×FAMILY』を受けました」と明かしました。

終始笑顔に包まれた会見の最後に、森崎さんは「この作品をまたやれることが本当にうれしい」と改めて喜びを語り、アーニャ役の4人を笑顔で見渡しながら「目の前にいるだけでほっこりしますし、大変な時もアーニャが来た瞬間に『大丈夫だ』となる。やはり、子どもの存在感は世界平和に大きく繋がっていく。僕が演じるロイド・フォージャーの信念にも通ずるものがある」と、舞台への期待を込めて締めくくりました。