原作をヒントにしつつ、立体的な武良井が出来上がっている

──本作には原作がありますが、原作はお2人にとってどのような存在ですか?

桐谷:原作から脚本になるとまた違う世界観になりますし、僕らは漫画と違って動きますし、あまり縛られないようにしています。でも、外見から似せていくこともありますから、作品によって原作の存在は変わってくるのでしょうか…。

例えば『ルーキーズ』(TBS)をやらせてもらったときは、髪型や服装をあえて変えていましたし。原作は参考と設計図にしながらも、自分の直感や感覚を大事にしていきたい思いが強いかもしれないですね。

瀬戸:僕もほぼ同じですね。原作に縛られてしまうと、僕がやる意味が分からなくなるし。原作を利用したうえで、演じる責任を感じてやらなければいけないなと思っています。もちろん、原作を大切にすることは大前提ですが。

──原作ファンの方の意見が気になる方も多いと思いますが、瀬戸さんは気にしますか?

瀬戸:みんながみんな「いい」って言ってくれるわけじゃないので、そこは「そうですよね」と受け止めます。「でも、原作も好きなんですよ」という思いは、伝わればいいなと思います。

──本作の原作とドラマの違い、ドラマならではのアプローチなどがあれば聞かせてください。

瀬戸:原作の榊原のほうが表情豊かですね。「無表情を心がけている」と言うと、言い方が間違えているかもしれないですが…監督とも話し合って、何を考えているか分からないような表情で演じるようにしていて。

それが企んでいるように見えたり、悔しがっているように見えたり、いろいろな想像ができるような表情を意識しています。

桐谷:ビジュアルなどは原作からヒントを得ている部分があります。ただ、全体的には「ここは原作と違う」みたいな感覚はないですね。

武良井って口が悪いのですが、優しいところがあって、正義感もあるけど、実はダークヒーローのような部分もある。多角形な人なんですよね。そういった部分が脚本には描かれているので、自分の中では原作をヒントにしつつ、立体的な武良井が出来上がっているんじゃないかと思っています。