<コラム>『最高のオバハン中島ハルコ~マダム・イン・ちょこっとだけバンコク~』第1話

ドラマ『最高のオバハン中島ハルコ』も、スタートから足掛け4年、第3作も続く人気シリーズなわけだし、なんなら去年舞台化までされているほどの、みなさん当然ご存じの、中島ハルコ!!だっていうのに、よくよく振り返ってみれば、はたしてこのドラマ、一体どんな作品だったのだろうか…と、開始前は心配になってしまっており――(おい!)。

で、どんな作品だったっけ?という、物語の記憶は曖昧ではあったんだけれども、そうでありながらも、ドラマ『最高のオバハン中島ハルコ』の第3弾が、なんとバンコクで…つまり、アジア進出!?という、そのスケールアップ化の、意図のわけのわからなさだけはハッキリしていて――(おい!)。

だって今作は、第1シリーズから名古屋を舞台にした超地元密着系ドラマだったはずで、その流れで第2シリーズも岐阜!東海地方の岐阜!だったもんで、シリーズを重ねるごとに、東海地方のひとつひとつをつぶしていくのかと思っていたのに、特に三重県民の方々は、ウォーミングアップもすませて、肩もつくって、ハルコをお迎えする準備ができていたであろうに、第3弾の舞台が、なぜか、まさか、なんでか、唐突に、東海地方飛び出すどころか、日本を飛び出して、バンコク!!という、わけのわからなさ!!!

そんなこんな、物語の記憶はあやふやで、アジアへ進出の不明確さだけが心配で仕方なかった、この『最高のオバハン中島ハルコ~マダム・イン・ちょこっとだけバンコク~』だったわけですが、この初回冒頭1分早々…。

象に乗る中島ハルコ(大地真央)!!!!!

の破壊力たるや!!!!

その“象に乗る中島ハルコ”によって、すべての記憶が思い出され、そして何より皆無だったはずの、舞台が唐突のバンコクであることの必然性が、見事に突破されてしまうという、あの破壊力たるや!!!!!

そう、そうです!そうなんです!!(急に)

この、ドラマ『最高のオバハン中島ハルコ』はどんな話かとか、そういう“脈略”などないのです(なわけない)。ましてや、中島ハルコが、バンコク(今回は、タイとカンボジアも舞台になるらしいです)へ進出するその意味、必然性なんて、ありゃしないのです(ホントにたぶん、ない…おい!)。いや、そう言っては語弊があるな…。必然性がないわけじゃないんです。だって、あの、“象に乗る中島ハルコ”をお披露目したいんだもの。

あの、“象に乗る中島ハルコ”を、視聴者のみなさまへお見せしたい。何なら、この初回放送は、1月4日なわけだから、“象に乗る中島ハルコ”=縁起がいい!謹賀新年!最高の年明け!!良い1年が送れるに違いない!!ありがたやーーー。

という、そういう意味(?)での、“象に乗る中島ハルコ”が、あの場面で、表現できたこと、それ以上に中島ハルコがアジア進出する意味、ありますか?!ねぇ、ありますか!?(自分で言ったんだろ!)