<紺野彩夏 コメント>

山県あずさ(紺野彩夏)

凪は、人間臭さがとても大事なキャラクターだと思っています。その瞬間その瞬間で揺れ動く感情を、どう表現するか。そこは、監督ともよく話し合いながら、大切にしている部分です。

凪は本来、弱さを人に見せたくないタイプ。でも、それを隠しきれずに、ふとにじみ出てしまうときがあるんです。むしろ、その“こぼれ落ちる弱さ”こそが、凪の一番の魅力になるんじゃないかと思っています。感情の揺らぎや、弱さがのぞく一瞬が、このキャラクターの大きな見どころです。

特に印象に残っているシーンのひとつが、第6話のラスト。みんなで話しながら「グッドネイバーズ」という名前の由来について語るシーンがあります。そこで、凪が「近くにいる人ほど、どう歩み寄っていいのか、たまにわからなくなる」と、まるで独り言のようにつぶやくんです。

これまでの凪は、自分の考えをそのまま「正解」として押し出してしまう一面が目立っていました。でも、このセリフでは、そうした姿とは違う凪の内面が初めて垣間見えた気がしていて。だからこそ、言い方やニュアンスはとても大切にしました。

凪は、人に迷惑をかけたくないという気持ちがとても強くて、家族のことも「自分が何とかしなければ」と思い続けてきたタイプです。

第7話は、過去の出来事が、今の凪の性格や行動にどうつながっているのかも大切なポイントで、親との関係を含め、その背景が少しずつ見えてくると思います。

特に、これまで以上に感情の波が大きい回。その揺れを丁寧に表現したいと思いました。過去は過去として大切にしながら、親との向き合い方、そして、これまでとは少し違う凪の感情の出し方を見せられるよう、撮影に臨みました。

左から)山県あずさ(紺野彩夏)、かすみ(並木彩華)

ラッパー役は初めてだったので、お話をいただいたときはかなり驚きました。いろいろなラッパーの楽曲を聴けば聴くほど、「これ、本当に自分にできるのかな…」と不安になるときもあって。

でも、カラオケはもともと大好きで。よく歌うのは、松田聖子さんの『スイートメモリーズ』などの曲やモーニング娘。さんの楽曲です。ラップ系だと、ちゃんみなさんの曲など、歌えそうだなと思ったものには積極的に挑戦しています。

実際のレコーディングでは、「上手に歌うことよりも、凪のイメージを大切にしてほしい」と事前に言っていただいていて、練習の段階から「凪としてどう歌うか」を強く意識しながら取り組んでいました。

レコーディング自体はあまり経験がなかったので、どんな雰囲気になるのか不安もありましたが、常に声をかけて褒めてくださり、収録中はずっと楽しかったです。私、褒められて伸びるタイプなので(笑)。実際に使われるかどうかは、まだわかりませんが、最後にはライブバージョンの収録も行いました。頭からラストまで一気に通して歌う、まさに“1曲勝負”という感覚で、また違った楽しさがありました。

凪と似ているところは、思い立ったらすぐに行動してしまうところです。「これが正解だ」と思ったら、迷わず動き出すタイプなので、その点は凪と近いのかなと思います。

一方で、似ていないところは…やっぱり“やり過ぎてしまう”部分!さすがに人にコーヒーをかけるなんて、私はしないので(笑)。第4話でのコーヒーをかけるシーン、実はあれ、一発OKだったんです。リハーサルなしで「じゃあ行きます」という流れのなか、狙ったところにドンピシャで決まって。ぜひ、そのシーンもドラマ公式SNSなどで見返して楽しんでください!

一人暮らしを始めてから、家族がどれほどありがたい存在だったのかを、強く実感するようになりました。大人になった今「大切にしなきゃいけない存在」だと改めて感じています。

昔は、家族やおばあちゃん、いとこ、おばさんまで集まって、毎週月曜日にみんなでご飯を食べるという暗黙のルールがありました。最近は、家族がそれぞれ離れてしまい、なかなか集まれなくなりましたが、またあのころのような時間を作りたいなと思うようになりました。

今は、家族を連れて軽井沢に行ったり、おばあちゃんを誘ってご飯に行ったりと、少しずつ実践しています。

凪というキャラクターはもちろんですが、このドラマの大きな魅力は、登場人物それぞれの人間模様が大きく揺れ動いていくところだと思います。共感できる瞬間が、きっとあちこちに散りばめられているはずです。

物語の展開もテンポよく進んでいくので、飽きずに楽しんでいただけると思いますし、ぜひワクワクしながら見ていただけたら、うれしいです。

左から)趙松雄(高橋侃)、山県あずさ(紺野彩夏)、小柳龍一(大西流星)