<堀未央奈×田中友梨奈 コメント>
田中:堀さんは、陸上部ご出身ということですが、種目は短距離ですか?
堀:短距離です。リレーもやっていました。
田中:ちなみに走順は?
堀:どこだと思いますか?これ、性格出ますよね(笑)。
田中:集中力のある人が第一走で、安定感と走力のある人が二走というイメージなんですが、以前、堀さんが高跳びをされているのを拝見したときに、ほかの人は“はさみ跳び”で跳んでいるのに、お一人だけ頭からベリーロール(バーの上で腹ばいになるように回転しながら跳び越える方法)で跳んでらっしゃって…。
堀:何で知ってるんですか(笑)。結構、怖いもの知らずで…。
田中:なので第一走ですかね?
堀:正解です!スタートダッシュが速くて、クラウチングスタート(両手を地面についた状態からスタートする方法)がめっちゃ得意なんです。スタートのピストルの音も、たぶん人によって聞こえるタイミングがちょっと違うと思うんですけど、瞬発力だけすごいんです(笑)。
田中:個人的に短距離は、メンタルの強さと集中力が特に必要だという印象がありますが、堀さんが陸上部を経てアイドルになられたときも、「プレッシャーに強い」みたいな部分に生きていますか?
堀:そうですね、プレッシャーもそうですし、試合とかもたくさんの方が見ているなかで、ちょっとしたミスも許されないというか。タイムに出ちゃうっていうことが結構プレッシャーだったので、そこはすごく生かされているなぁと思います。でもやっぱり、そこに立つためには地道な努力をしないといけないというのを、陸上部時代にすごく実感したので、そこもストイックになれたきっかけだなと思います。
田中:ちなみに、どんな練習を?
堀:人をおんぶして階段を走ったりとか、ロープのついたタイヤを腰につけて走ったりとか…練習も休む間もなくて、ちょっとでも変な姿勢になると、すぐに直されたり、厳しかったですね(笑)。
田中:堀さんは、そういったパワー系の練習は得意ですか?
堀:私、本当に運動は何もしてこなかったんです。足が遅いのに陸上部に入ったんですけど、ディズニー映画の『ムーラン』みたいな世界で、何もできない女の子が鍛えていくような過程でした。でもキツい先に、成果や体づくりにつながっているので、そこがすごく好きでしたね。
田中:辞めたいと思ったことはなかったですか?
堀:何回もありました。でも、どんどんタイムが速くなっていく自分と、少しずつリレーの選手に選ばれたりっていうことにつながっていくのがすごくうれしかったので、若いうちにこういう挑戦はしていかないとなって思いましたね。
田中:陸上経験がないなかで入部されて、やっぱり最初はまったく勝てないですよね…?
堀:まったくです!本当に、めっちゃ足遅い人がたまたま入部したみたいな感じで「なんで入ったの?」ってすごく言われて(笑)。何にもできなかったです。陸上部に入る前は、スポーツテストも、A・B・C・Dとかランクがあるじゃないですか。一番低いランクだったんです。本当に何もできなくて、50m走も10秒ジャストだったのがショックで陸上部に入ったんです。そうしたら、次の中学2年生のスポーツテストはAランクになりました。
田中:50mのタイムでいうと、のくらいでしょう?
堀:50mは、6秒9になりました。腹筋も、学年1位になって(笑)。
田中:めちゃくちゃ速いですね!?
堀:スポーツテストって、足が速い子と走るといいみたいなところあるじゃないですか。一緒に引っ張られるみたいな感じで。それまで、本当に誰からも「一緒に走ろう」って言われたことなかったんですけど、中2のときは大人気で(笑)、「一緒に走ってほしい」って言われるようになって、「あ、速くなったんだな」と実感しました。
田中:トレーニング後は、どういう走り方のタイプになりましたか?
堀:くせがない方だと思います。無駄な動きが好きじゃなくて。動きに必要な筋肉と動きで、基礎を強くしていったって感じなので。乃木坂に入ってからのダンスも、「くせが少ない」と思いますね。
田中:お手本通りの型をしっかり研究されるタイプということでしょうか?
堀:そうだと思います。あんまりオリジナリティを出したくないというか。乃木坂のイメージというのもありますけど、くせが強いものよりは、基礎に忠実な方が好きなタイプです。
田中:体育会系みたいなメンタル面は、アイドルになられてからも、(持っていて)よかったなと思うことはありますか?
堀:ありますね。アイドルって、練習している姿を外に見せないので、そこはスポーツの競技と似ているというか、自分との戦いです。ダンスの練習とかいろんなことを通じて研究していって、自分の究極のゾーンを目指していくというのが、スポーツと似ていますね。そこは(自分の中で)重ねていました。
田中:リレー競技は、団体競技ではあるけど、個人の走りも大事じゃないですか。ダンスも、振り付けをみんなで合わせてフォーメーションもあるなかで、それぞれの動き方とかもあると思うんですが、個人で練習されるときもありましたか?
堀:ありましたね。私は陸上部時代から完ぺき主義的な感じだったので、練習あってこその本番と思っていました。家でも鏡の前でずっと練習していましたね。
田中:「堀さんが陸上部に所属していた」というイメージが、もともとあまりなかったんですけど、乃木坂時代、ほかのメンバーから「堀さんといえば、陸上・体育会系」というイメージを持たれていましたか?
堀:「ストイックだ」とは言われていましたね。そこは、スポーツマンという感じかもしれませんね(笑)。結構せっかちですし、休みの日も家にいるよりは外に出たい方なので。体を動かすことがやっぱり好きですね。
田中:この駅伝が「男女でタスキをつなぐ」という、日本ではここしかないという競技です。リレーなどでは、男女でつなぐ場合もありますが、印象はいかがですか?
堀:逆に、今までなんでなかったのかな、と思うくらいです。男女一緒にやることによって、それぞれの強みが生きるし、走る順番によってお互いをカバーし合うこともできると思うので、ある意味“最強の駅伝”を見られるんじゃないかなと思いますね。もちろん男女別々も、それはそれでおもしろいんですが、私はこっち(男女混合)の方がしっくりくるというか。素敵だと思います。
田中:(1人の選手が走る区間の)距離も駅伝の中では短い方で、最短区間は2kmと大学生だと中長距離寄りの長さだと思いますが、どういうレースを見たいですか。
堀:駅伝の中では、結構ぎゅっと詰まった、短めの距離だと思うので、スピード感や迫力が出てくるんじゃないかと思います。普段、もっと長い距離を走る方たちが、ぎゅっと詰まった距離のなかでどういう走りを見せてくれるのか…普段と違う走りを見ることができそうで、わくわくしています。いつもと違う戦略で来るのかなと、そこは楽しみにしている部分ですね。
田中:この駅伝には、5区間あるんですけれども、堀さんだったら何区を走りたいですか?
堀:うわー、悩みますね(笑)。うーん…私は、最後がいいです。一番プレッシャーがかかる部分だと思うので、そこを背負いたいなと。タスキをつないでいくわけじゃないですか。最初の方はもちろん、(どの区間の人も)みんなプレッシャーはあると思うんですけど、最後の区間って「あとちょっと、いけるぞ」という最後の期待が集まる区間だと思うので、そこのプレッシャーを引き受けたいというか。
がんばってくれた自分のチームメイトよりも、自分が一番苦労したいなと思います。それが(チームの努力に恩を)返すというか、自分なりにできることはなにかと考えて、最後を選ぶんじゃないかと思います。
田中:堀さんは「自分の目標のために努力する」というより、「周りの人のために、この人のために」があった方が、頑張れるタイプなんですね。
堀:私は、そのタイプですね。結構、おせっかいな方だと思うので。面倒を見るのが好きで(笑)、そこは結構体育会系というか「やるからには、ちゃんとやりたい」というか、一番きついところをやってみたいという感じですね。
田中:乃木坂時代、2期生でいらっしゃいましたし、後輩もたくさんいらっしゃったと思うんですが、結構引っ張っていく感じだったんですか?
堀:ガンガン(引っ張っていくタイプ)ではないんですけど…みんなが嫌がっていることを、私がやりたいなとか、人が困っているときに出られる人でありたいなと思います。
田中:では最後に、選手のみなさんにエールをお願いします!
堀:まだちょっと寒いですし、男女混合というところで、全国から注目されていると思いますが、絆(きずな)やお互いの強みを生かし合いながら、「自分たちは、こういうふうに作戦を練りました」という集大成を見せてほしいと思います。
見どころが本当に詰まっていると思うので、もうガンガン出して走ってほしいです。(当日は)長居公園に観衆のみなさんも集まって来られるので、その盛り上がりも体感しながら、一緒に楽しみたいなと思います!
