『教場』に出演する生徒役のキャストは、クランクイン前に必ず訓練を受けるそう。その訓練は大変だったそうで…。

また、忘れられないほど衝撃的だった木村拓哉さんとの初対面時のエピソードも聞きました。

──『教場』は撮影前に厳しい訓練を受けると聞いています。訓練で印象に残っていることはありますか?

点検(※)がすごく難しかったです。手帳や手錠、警笛をとにかく素早く取り出せばいいというわけでもなく、早く取ろうと思うと慌てて取れなかったり、手帳のボタンが見つからないということもあったり。一度テンパってしまうと、「みんなできてるのに…」「うわ、最後の1人だ」とさらに焦って、プレッシャーを感じて、大変でした。

(※)点検は、警察官としての職務遂行に必要な姿勢、態度、服装、および携帯品が適切であるかを検査し、厳正な規律を養うことを目的とした訓練。

──舞美は成績優秀者でもありますしね。

そうなんです!優秀な役だからできなければいけないのに、最初の頃はスケジュールの関係で訓練に参加ができず、本当にどうしようかと思いました。

皆さんの訓練している動画をもらって、個別訓練をしていましたが、装備を持ち帰ることができなかったので、とにかくイメトレをするしかなくて。イメージだけでも完ぺきにしようと思い、家でたくさん練習をしました。

齊藤京子 “風間教官”として姿を見せた木村拓哉に鳥肌「なんだかふわふわとした気持ちでした」

──撮影中も含めて、訓練は体力的にも大変ではなかったですか?

正直きつかったです。真夏の太陽がカンカン照りの校庭で、真冬の格好をして、雪を散らす場面もあり、そのなかで1日中腕立て伏せをしたりしていたので、本当に大変でした。

──その大変な撮影を乗り切るためにやっていたことはありますか?

特にはなく、とにかく「このシーン、終わった」と一つひとつカウントダウンしていました(笑)。

──主演・木村拓哉さんの印象を聞かせてください。

映画『教場』で木村拓哉さんが演じる風間公親

初めて木村さんにお会いしたとき、私たちは私服だったのですが、木村さんは風間教官としてフル装備でいらして。あのときの感情や鳥肌は忘れられません。

今までいろいろな作品で、たくさんの方とお会いしてきましたが、そのなかでダントツのオーラを放たれていて。しかも風間教官の姿だったので、普通だったら絶対に会えない“作品の中のキャラクター”が目の前にいる状態に感激もして、すごく鳥肌が立ちました。

これから毎日のようにお会いできるんだという喜びも感じましたし、なんだかふわふわとした気持ちでしたね。

──一瞬でいろいろな感情があったのですね。

そうですね。この人生で、木村さんと共演できる日が来るとは思っていなかったので、お会いした瞬間、「もう死んでもいい!」という気持ちもありました(笑)。

──撮影現場で木村さんと対峙した感想や印象に残っているエピソードを聞かせてください。

初対面のときは私服だったこともあり、「うわ、カッコいい!」と、いち視聴者の感覚になってしまっていたんです。でも、私も制服を着て現場に立ったときには、星谷舞美として、風間教官としっかり対峙しなければと強く意識していました。

映画『教場』で木村拓哉さんが演じる風間公親

お芝居に関して木村さんと深くお話することはなかったですね。雑談はさせていただいたのですが…「お話したい」という気持ちはありつつ、何を話したらいいかわからなくて。

「もう変な人だと思われてもいいや!」と思い、絶対に誰との話でもネタになる「好きな食べ物は何ですか?」と聞いたんです(笑)。「その話で盛り上がれる?」と心配もされましたが、「大丈夫です!」と押し通して、好きな食べ物の話をしました。エピソードとしては小さいかもしれないですが、私の思い出です。

木村拓哉さんとの対峙で、鳥肌が立ったり、感激したり、ふわふわしたり…さまざまな感情を覚えたと話す齊藤さん。

緊迫感のある『教場』の現場でともに戦った第205期のメンバーとの思い出を聞くと、「仲間意識が芽生えた」というあるエピソードを語ってくれました。