北海道発の3ピースロックバンド・Chevon(シェボン)が、幕張メッセで行われた国内最大の年越し音楽フェス『COUNTDOWN JAPAN 25/26』に出演。
最新曲『FLASH BACK!!!!!!!!』に加え、『冥冥』『サクラループ』など全10曲を披露し、「GALAXY STAGE」のトリを飾りました。
Chevon 最新曲『FLASH BACK!!!!!!!!』でぶち上げ!
ボーカル・谷絹茉優さん、ギター・Ktjmさん、ベース・オオノタツヤさんで結成された3ピースロックバンド・Chevon。
予見不可能な楽曲の展開力と谷絹さんが生み出す複雑怪奇なメロディーラインを武器に2021年から北海道札幌市を中心に活動しています。
2024年11月、香取慎吾さんとのコラボした楽曲『Circus Funk(feat. Chevon)』でたちまち話題に。2025年4月には、東京スカパラダイスオーケストラの『私たちのカノン (VS. Chevon)』に参加し、勢いそのままに来たる2026年春には、メジャーデビューが決定しています。さらに、2026年5月からはバンド史上最大規模となる全国ワンマンツアー「Chevon ONE MAN TOUR 2026」の開催も予定。
そんなノリに乗っている3人が、CDJ「GALAXY STAGE」のトリを飾りました。
会場は、Chevonの登場を今か今かと待ちわびるファンでぎっしり。すると突然、生バンドが奏でる『No.4』のメロディーにのせ、谷絹さんのハイトーンボイスが会場に響き渡りました。
姿を見せることなく、マイクを通しての予行に、ファンは胸の高鳴りを止められなかったに違いありません。
開演前から聴衆を圧倒したChevonは、オーケストラと合唱による壮大なサウンドにのせ、ひとりずつ登場。
Ktjmさん、オオノさんの順でステージ中央のお立ち台に上り、ご挨拶。最後に姿を見せた谷絹さんは、両手を広げ、深々とお辞儀をします。まるで「この空間を支配しに来ました」と言わんばかりの威風堂々たる姿に、会場からは拍手と歓声が沸き起こりました。
ライブは、“怪獣”をモチーフにした楽曲『大行侵』で幕開け。真っ赤なライトで染まった空間に、重厚感たっぷりのロックチューンが駆け巡ります。鋭い視線を放つ谷絹さんは、がなるような低い声からシャウトまで、自身の声を変幻自在に操り観客を魅了。
アウトロでは、“怪獣”のように大きく足を踏み鳴らす姿が印象的で、まるで自分が大物になったような優越感さえ味わえるパフォーマンスです。
続けて、「思いきり最後まで盛り上がりましょう!」と叫び始まったのは、人気楽曲『Banquet』。赤と青のレーザーが交差する中、Ktjmさんとオオノさんもステージ端まで歩き、卓越した演奏スキルをアピールします。
谷絹さんは、まくし立てるように歌いながらも、低音から一気に高音まで飛躍する高難度のメロディーを難なくこなす異彩ぶり。
なんと言っても観客からの「Banquet」コールは大迫力で、会場は一気に熱気を帯びました。
そこへ、「ヘイヘイ、休ませねぇぞ!へばってんじゃねぇぞ!」と谷絹さんが畳みかけ、『冥冥』がスタート。目まぐるしく変わる音域や曲調を見事に奏でていく3人に、観客は手拍子や声援で応えます。さらにサビでは、一体感に包まれた観客がハンズアップで飛び跳ね、フィーバー状態に…!
そんな様子を目にした谷絹さんは、パワフルなあおりも交えて気持ちよく歌い上げると、「フフッ、だからキャパ足りねぇよCDJ!1番でっかいステージ持ってこいよぉ!!!」と雄叫びを放ちます。観客からは、「その通り」と言わんばかりの大歓声が贈られました。
バンド紹介をサラッと終えると、ドラムのシンバル音を合図に、リズミカルなベースソロが炸裂。続けざまに、ひずみを効かせた攻撃的なギターソロが追いかけ、交互に演奏する掛け合いのような展開に。大喝采に包まれる会場に『銃電中』が投下され、ライブ中盤戦がスタートしました。
谷絹さんは、威圧感のある低音や激しいシャウトまで、まるでカメレオンのように声色を変えながら、息吸う暇もなく速射砲のように歌詞を連発していきます。
続く『ノックブーツ』では、お立ち台に足を組んで座ったり寝転がったりと、セクシーな振る舞いで“Chevonワールド”へお誘い。
オシャレな曲調にのせ、官能的な歌詞を高音で歌い上げると、「ありがとう」と甘いボイスでささやきました。
休むことなく披露した春曲『さよならになりました』『サクラループ』で雰囲気は一変。
爽やかなメロディーラインを紡ぐよう、丁寧に歌唱する谷絹さんに観客もうっとり。最後には、汗をにじませ、ふと舌を出して笑みを浮かべた谷絹さんに、釘付けになったファンも多いのではないでしょうか。
ここまで7曲を終え、本格的なMCへ突入します。
谷絹さんは、「数ある“C”の中から我々を選んでいただき、ありがとうございます。Chevon、2026年メジャーデビューいたします。それに伴い、横浜アリーナ含むワンマンツアーをさせていただきます。」とあらためてメジャーデビューを宣言。
そして、これからますます音楽界で大きな存在になるという決意を込め、「そのときに、ここにいるどれだけが、どれだけがこうしてまた集まることができるのか。そんなことを考えながら、今年1年、来年、そして再来年もライブをしてまいります。CDJ、来年、いや、来年以降ずっと、山羊年とさせていただきます!」と独特な語りを終えると、最新曲『FLASH BACK!!!!!!!!』でライブ終盤戦の始まりです。
ゴリゴリなロックサウンドで会場のボルテージは急上昇。荒れ狂うレーザーの中をあちこちへ駆け巡るKtjmさんとオオノさんは、楽しさそのままに疾走感あふれるサウンドを轟かせます。サビでは、谷絹さんのドスのきいた歌声と、爆発音のように響く「FLASH BACK!!」のコールが見事に調和し、フロアの熱気は最高潮に。
余韻そのままにキャッチーで明るい楽曲『セメテモノダンス』まで披露し、ラストナンバー『ダンス・デカダンス』でクライマックスを迎えます。
文字通り“踊れる”、中毒性半端ないロックチューンということで、観客はパワフルなダンスで音楽を堪能。もちろん、お立ち台の上の谷絹さんも片手を突き上げながらグルリと回転。Ktjmさんとオオノさんもステージを縦横無尽に動き、年内ラストライブに全身全霊を捧げます。
谷絹さんは、最後のフレーズを「ああ、踊ってくれよ、来年も!」とアレンジすると、持ち前のすさまじいシャウトを響かせフィニッシュ。
インディーズとは思えないカリスマ性と貫禄あるたたずまいで、自らの存在を鮮明に記憶させたChevonに、会場からは割れんばかりの大歓声と大拍手が鳴り響きました。
3人は、感謝を伝えるよう何度も頭を下げ、ステージを後にしました。
セットリスト
01. 大行侵
02. Banquet
03. 冥冥
04. 銃電中
05. ノックブーツ
06. さよならになりました
07. サクラループ
08. FLASH BACK!!!!!!!!
09. セメテモノダンス
10. ダンス・デカダンス
