AKB48の結成20周年を記念したコンサート『AKB48 20th Year Live Tour 2025 in 日本武道館 〜あの頃、青春でした。これから、青春です〜』最終日。

アンコール後のトークでは、高橋みなみさんからもらい泣きしたのか前田敦子さんが泣きながら秋元康さんへの感謝を語る場面も。

今回のライブに「簡単な気持ちでは立てなかったのが正直な気持ち」だったといいますが、「そんなときに秋元先生が『今のAKB にもう一度力を貸してほしい』とメールをくれた」と明かしました。

アンコールは『Oh my pumpkin!』『10年桜』『桜の花びらたち』

観客からの「AKB!48!」のコールの後、幕を開けたアンコールでは、グレーを基調とした衣装で登場した前田敦子さん、高橋みなみさん、小嶋陽菜さん、指原莉乃さんが小栗有以さんら現役メンバーと一緒に『Oh my pumpkin!』を披露。

2曲目の『10年桜』では、板野友美さん、篠田麻里子さん、峯岸みなみさん、大島麻衣さん、河西智美さん、宮澤佐江さん、柏木由紀さん、倉持明日香さん、北原里英さん、松井珠理奈さんらも登場しました。

歌い終わった後、高橋みなみさんが「現役メンバーと卒業生で作り上げてきたこのライブも本当に次が最後の曲になりました。最後はこの20年を共に歩んで紬ぎあげてきたメンバーに登壇してもらいたいと思います。みんなー!」と観覧出演のゲストも呼び込みます。

高橋みなみ:
兼任メンバーを含めると361名が在籍、今日この場所には184名のメンバーが立たせていただいております。ありがとうございます。
こうして周年だから卒業生が揃うというのは、私は当たり前のことではないと思っています。
卒業して環境が変わって、守るべきものも増え、それでもなぜこうして集まってきたか。
それは、ここが、AKB48が、私たちの青春だからです。

そして、高橋さんは「敦子!」と前田さんに話を振ると、前田さんは「泣いてる」と高橋さんをいじりますが、すぐに前田さん自身も泣き出します。

それを見て、「珍しいね」と言う高橋さん。会場からは「あっちゃーん!」「敦子―!」と大きな声が飛びます。

高橋みなみ:
20年どうですか?

前田敦子:
私はやっぱり秋元先生にお礼が言いたいです。
だってさー、20年も頑張ってくれてさ、こんな娘たちいっぱいいてさ、大変だと思うよ。
どんどん勝手に卒業してっちゃうしさ(笑)

今回、たかみなが本当に秋元先生が乗り移ったかのように、みんなを集めてくれました。1人ずつとしゃべって、この日まで半年以上前から、1人ずつとしゃべって今日に至るんですけど…。

簡単な気持ちではやっぱり立てなかったのが正直な気持ちなんですけど、そんなときに秋元先生が「今のAKBにもう一度力を貸してほしい」っていうメールをくれて、すごく悩んでいたことが伝わっていたんだなと。

私たちがどこまで出るべきなんだろうか。20周年って言っても私たちはOGであって卒業メンバーなので、今の頑張ってるメンバーが輝いてほしいなっていうのが正直な気持ちだったので、どこまで参加すべきなのかすごく実は悩んだんですけど、みんなそうだと思います。

でも「ここからもう1回AKBをみんなの元に大きく届けられるように背中を押してほしい」っていうことを秋元先生に言ってもらって、「よし最後まで頑張ろう」、12月31日、紅白歌合戦も決まりましたし、そこまではみんなで頑張って、そこから先は「現役メンバーみんなで頑張れ!」っていうことで、私たちOGは背中を押せたらいいなと思っています。

秋元さんへの感謝を、涙とともに語った前田さん。それを受けて高橋さんは「秋元先生(会場に)いると思いますよ」と、会場を見渡します。
するとカメラが会場の秋元さんをとらえ、秋元さんも手を振って返します。

「みんなコールして!やすし!」と会場に呼びかけると、会場からは「やすし!」コールが。

最後に秋元康さんに「ありがとう!」と伝えると、秋元さんは手を振って返していました。

その後、4代目総監督の倉野尾成美さんが「最後の曲はAKB48にとって大切なこの曲を歌わせてください」と振り、全員で『桜の花びらたち』を歌います。

歌い終わると、高橋みなみさんの「皆さん本当にありがとうございました!」の言葉で深々とお辞儀。前田敦子さんと高橋みなみさんが抱き合い、涙する高橋さんを小嶋陽菜さんが労っていました。

そして、高橋みなみさんが倉野尾さんに「ここからだ。絶対にみんなならいい21年目が始められると思いますので、心から応援しています」と伝え、抱き合い、往年の豪華メンバーの出演は幕を閉じました。

この公演を現地や配信で見た人たちからは「平成ではなく令和に“あつゆう”が見られるなんて」「伝説を見た」「一瞬で青春が蘇る」「余韻に浸りすぎてやばい」「最高すぎ!大号泣!!」「AKBがまだまだ続いていくの幸せ」「AKBに出会えてよかった」などの声が寄せられていました。

撮影:島田香