<渡辺恒也 コメント>
1クールの間、番組を応援し続けてくださったみなさまへの感謝を形にしてお返ししたい、その思いが、この正月スペシャルへとつながりました。
連ドラのラストから9ヵ月後、司令課3係には新たな仲間も加わり、チームの絆が深まるとともに、新たな課題も浮かび上がります。
「天職」という言葉の英訳が「CALLING」、つまり「電話」と同じ言葉だと知ったとき、この作品の原点が見えた気がしました。
指令管制員は、現場にいながら現場にいない人たちです。誰かの声に呼ばれ、誰かのために動き出すその瞬間――その声ひとつで、誰かの運命を変えるかもしれない。それはまさに「天職」と呼んでいい仕事なのかもしれません。
AIが人の仕事を置き換えようとしているこの時代に、それでもなお、人にしかできない仕事とは何なのか。「誰にでもできること」と「その人にしかできないこと」の違いはどこにあるのか。
働くという行為の中にある誇りや葛藤、静かで熱い自己実現の戦い、そして「人を救いたい」という思いの強さを、今回のスペシャルではよりスケール感をもって描いていきます。
命と向き合うその声に込められた勇気と、一つひとつの通報に全力で向き合う彼らの姿を通して、「生きることの尊さ」と「希望を信じ続ける力」を感じていただけたらと思います。たった一つの声が、誰かの明日につながる――その奇跡を、来たる新春にぜひ見届けてください!
