<ストーリー>

ちょっと古いペンション「恋は桃色」。そのオーナー・シロウ(リリー・フランキー)と、娘・ハル(伊藤沙莉)、そして話が長くて気難しいバイトの青年、ヨシオ(斎藤工)。

シロウは、ペンションの経営はあまり芳しくないが、気にはしていない。ハルは、シロウに代わってペンションの切り盛りをしており、ほれっぽい性格で仕事を率先してやらないシロウは、いつもツッコまれている。

ヨシオは、話を小難しくとらえるところが周りから敬遠されがちだが、シロウやハルとの生活を通じて次第に心を開き、変わっていく。

楽しければなんでもいい。テキトーでいい。誰でも受け入れてしまうシロウの性格によって、どこかネジの飛んだお客が次々とおとずれる。そして今年の夏は、さらに変わったお客がやってくるのだ。

4年に一度の夏になると東京から遊びにやって来る、ヒカリ(山口智子)。

ヒカリの破天荒な様子が、新たな風をペンションに運んでくる。この変わりゆく時代に、不器用がゆえに時代にうまく融合できない彼らは、ペンション「恋は桃色」での生活を通してどう変わっていくのか。