<仲間由紀恵 コメント>

――主題歌を松任谷由実さんが担当すると聞いたときは、どう思いましたか?

松任谷さんが主題歌を、しかも書き下ろしで担当してくださると聞き、本当にうれしかったです。ドラマの世界観を深く理解してくださり、そのうえで物語全体を包み込むような楽曲を作っていただける、そう感じたとき「このドラマは素晴らしい作品になる」と確信しましたし、私自身も「この作品を頑張って届けたい」と強く思いました。

 ――『天までとどけ』を聴いた印象は?

『天までとどけ』を初めて聴いたとき、現場のスタッフのみなさんとも「本当にステキな曲だね」と感動を共有しました。ドラマの中心にある「離婚を約束した夫婦」というテーマにやさしく寄り添いながら、登場人物たちの“これまで”を愛おしく感じさせてくれて、さらに“これから”を生きていくためのエールを送ってくれるような楽曲だと思いました。

歌い出しの一節から、すでに心を揺さぶられました。また、“今この瞬間”の大切さをつづった言葉がたくさん散りばめられていて、北村さん演じる夫・渉の気持ちを思うと、涙があふれそうになります。

本当に愛にあふれた、そして背中をそっと押してくれるようなステキな楽曲です。私たちが演じる夫婦や、登場人物たちのそれぞれの思いが、この歌に乗って“天までとどく”。そのことがとても感動的で、聴くたびに心が震えます。

――ドラマのタイトルともリンクしています。

『小さい頃は、神様がいて』というタイトルには、私自身とても惹(ひ)かれました。かつて、私たちが無邪気に信じていた“神様”を、今はなぜ信じられなくなってしまったのか。そして、今の私たちは何を信じて生きているのか。そんな問いを投げかけてくれるような、非常に興味深く、心に残るタイトルだと思いました。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

人は、一人では生きていけません。誰かとともに生きていくなかで、ときには距離を感じたり、思うようにいかないこともたくさんあります。

でも、だからこそ、少し気にかけ合ったり、そっと寄り添ったりしながら、それぞれが自分なりの生き方を見つけていく…そんな愛おしい人たちが、このドラマにはたくさん登場します。

松任谷さんのやさしく力強い主題歌とともに、温かく、そして愛にあふれた物語を、ぜひ楽しんでご覧いただけたらうれしいです。