齊藤京子さんが、ドラマ『娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?』で演じるレイコの役作りについて語りました。
火ドラ★イレブン『娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?』は、幼稚園のママ友いじめが原因で娘を亡くした55歳の母・篠原玲子(水野美紀)が、全身整形で25歳の篠原レイコ(齊藤京子)に生まれ変わり、娘を死に追いやったママ友グループに“新米ママ”として潜入する、衝撃の復讐(ふくしゅう)エンターテインメント。
本作で、レイコを演じる齊藤さんにインタビュー。原作や企画に対する感想やレイコの役柄、整形前後で自身と同じ人物を演じる水野美紀さんの印象などを聞きました。

齊藤京子「どういうこと!?」水野美紀と2人で同じ人物を演じることになり困惑?
──本作への出演が決まった際の心境や、企画を聞いた感想を聞かせてください。
まずタイトルが衝撃的ですよね。物語の内容もタイトルと合わせて聞いたのですが、聞けば聞くほど、どんどん疑問が溢(あふ)れてきて。今回は水野美紀さんとW主演を務めさせていただくのですが、2人で同じ人物を演じるという点も「どういうこと!?」と思いました。
ただ、原作を読み進めると「そういうことか」と納得していく感覚もあり、すごく面白くて。撮影が楽しみだなと思っていました。
──原作を読んだ感想を聞かせてください。
悪役のキャラクターがわかりやすく悪くてムカつくので、その悪役たちに対する玲子/レイコの復讐劇はスカッとしますね。「その調子!」という気持にもなりました。
玲子/レイコは、娘が殺されて以降ずっと悲壮感が漂っていて、原作でもその疲れ切った様子が描かれているのですが、復讐劇が終わったあとに毎回不敵な笑みを見せるんです。その普段は見せない表情も含めてスカッとしました。
でも、原作のラストは「そういう選択をするんだ」という衝撃もあって。ドラマはまた違った展開で作られているので、その違いも楽しんでもらえたらと思いました。

──ドラマで演じるレイコは、どのような人物ですか?
原作でも台本でも感情移入してしまうキャラクターなのですが、とにかく“かわいそう”。全身整形をして、娘の命を奪ったママ友たちに近づき復讐していくクレイジーさがあっても、応援したくなるようなキャラクターだと思います。
──レイコの復讐していく気持ちや行動は理解できますか?
理解できます。原作を読んでいても彼女の言動に対して「それは良くないよ」と思うことはありませんでした。一番大切な人を亡くしてしまって、その原因がママ友たちだとわかっていますからね。ママ友一人ひとり、それぞれに合った復讐をしていく姿を見て「ナイス」と思いました。娘の命を奪われたら復讐をしたいと思っても仕方ないと思います。
──ビジュアル面などで原作から得たヒントはありますか?
髪の長さは原作のレイコと同じくらいだったので、良かったなと思いました。そこからさらに、“美人風ボブ”にカットしてもらっています。
まさか自分が“整形後”の役を演じる日が来るとは思っていなかったのですが、今までより美意識が芽生えていて。初めて美白点滴を打ってみたり、いつも以上に美意識が高くなっています(笑)。