大沢たかおさんと中村蒼さんが過酷な撮影を振り返りました。
映画『沈黙の艦隊』は、同名の大人気コミックを大沢たかおさんが主演&プロデューサーを務め、Amazon MGMスタジオが実写化。
2023年に劇場公開後、Prime Videoでドラマ化され、同スタジオ史上最高の国内視聴数を記録しました(※)。
※2025年7月時点。Amazon MGM スタジオが日本で手掛けた作品における配信後365日間の国内視聴数
その続編『沈黙の艦隊 北極海大海戦』で描かれるのは、原作屈指の見どころといわれる「北極海大海戦」と「やまと選挙」。

大沢たかおさんが演じる主人公の海江田四郎が、原子力潜水艦・やまとを率いて、冷たい北の海で最新鋭潜水艦同士の激しいバトルを展開する、アクション・ポリティカル・エンタテインメントです。
めざましmediaは、海江田役の大沢さんと副長・山中栄治役の中村さんに、撮影秘話と作品への思いを聞きました。
大沢たかお 原作の世界と現実とのリンクに「複雑な思い」
――前作から2年が経ちましたが、続編制作にあたり社会情勢の変化は意識しましたか?
大沢:そもそも、どのような世の中になるのか想像もしていなかったので、社会情勢をふまえたことは何もありません。プロデューサーとして気をつけなければと思ったのは、一部のコアなファンの人たちだけの作品になってしまってはいけないということ。
前作の制作に着手した4、5年前は『沈黙の艦隊』のようなジャンルを敬遠する層も少なからずいて、さらに、ロシアによるウクライナへの侵攻が始まり、そんな時期に日米安保や核に触れるのはどうなのだろうかという懸念もありました。

不安材料ばかりの中でのスタートでしたが、今や選挙演説やテレビの討論番組でも核について普通に話題にされていますし、ネットを見ると政治について一般の人たちの関心がとても高まっている。そして、シーズン2の製作期間にはロシアとウクライナどころか、日本国内にもどんどん不穏な空気が広がってきて。
本作で描かれるような世界は実際には存在しないほうがいいのに、現実がどんどん映画に近づいていっているので、複雑な気持ちを抱えていることも確かです。
そんな中でシーズン2の公開を控えたいま、日本の皆さんがどんなふうにこの作品を受け入れてくださるのか、僕としても未知の領域です。