──劇中の衣装でお気に入りのものはありますか?
長野:キービジュアルでも着ている赤×黒のボーダーが印象的なニットですね。
藤林:シグネチャー(※)だよね。
(※)定番として愛され続ける商品や、ファッションアイコンとしての認知を得たデザイン
長野:原作と一緒なんじゃないかと思えるほど、千明にぴったりな服で、このニットを着た瞬間に千明になれる気がして、衣装合わせのときからお気に入りです。安心感のある衣装です。
藤林:僕は、物語の最後に出てくるファッションショーのジャケットです。限られた時間のなかで撮影をしていたので、現場で作ってくださっていて。スタッフさんの作業を見ていたこともあり、その衣装を着て撮影しているときは感慨深かったです。
長野凌大が原因は自分にある。デビュー以前に言われ大切にしている言葉「ためらいは一瞬、後悔は一生」
──劇中、千明が「(着た人の)勇気の背骨になる服を作りたい」と話します。お2人にとって、仕事を頑張るうえで“背骨”になっていることはありますか?
長野:緊張しいで前になかなか出られない性格なのですが、ゲンジブとしてデビューする前に「ためらいは一瞬だけど、後悔は一生するよ」と言われたことがあって。その言葉はすごく心に残っています。
移り変わりが早いこの業界でチャンスが巡ってきたとき、自分に自信がなかったり、前に出ることができなかったりしたことで、そのチャンスを逃すって、本当にもったいないことですよね。一生後悔はしたくないので、その言葉を頼りに、1歩ずつでも前に進んでいくことは大切にしています。

藤林:僕は「悔しかったら、えらくなれ」という言葉を大事にしています。本当に悔しい思いをすることが多い世界ですよね。オーディションに落ちることも多いですし。でも、努力を重ねて評価されれば、オーディションだけではなくオファーでお声がけいただける機会も増えると思いますし、仕事の幅も広がっていくはず。
うまくいかないことがあったとしても、それはまだ自分に力が足りないだけだと思っています。自分のやりたい芝居ができないときも、もっと実力がつけば自分の望む形で作品づくりに関われるようになるのでは、と。
「悔しいな」と思ったときは、すべて自分に原因があると受け止めています。だからこそ、努力を重ねて力をつけようと頑張れますし、その気持ちが謙虚さにもつながっています。そういった理由で、「悔しかったら、えらくなれ」は僕の背骨になっています。
──最後に、ドラマを楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
長野:改めまして、『PUNKS△TRIANGLE<パンクス・トライアングル>』を僕ら2人にお任せいただけて、うれしいですし、光栄な気持ちです。
もともと原作が好きな方、原作は知らないけどドラマを見てみようと思っている方へ、この作品の魅力が伝わるように、1シーン1シーン撮影を頑張ったので、ぜひ楽しんでください。一緒にキュンキュンしてくれたらうれしいです。
藤林:「いい作品は現場から生まれる」とよく言われますが、作品にリスペクトを払いつつ、楽しんで自分たちなりの表現をしました。ぜひ最後まで楽しんでください。

撮影:河井彩美
【長野凌大】
ヘアメイク:カスヤ ユウスケ(ADDICT_CASE)
スタイリスト:丸尾里奈
デニムジャケット/マインドシーカー(ジョワイユ)
パンツ、オーバーコート/大丸製作所3
その他/スタイリスト私物
【藤林泰也】
ヘアメイク:泉脇崇(Lomalia)
スタイリスト:小田優士
Karaln、SHINGO KUZUNO(Sian PR)