胸キュンシーンはカットを割らずに一連の動きで撮影して、サプライズ感のある映像になっているので、作品を観てくださる皆さんにも千明と同じタイミングでときめいていただけるのではないでしょうか。

八木勇征や倉悠貴とのデートシーンではアドリブも

――千明と昴が冬の海辺ではしゃいでいるシーンがとても印象的でした。

スマホでお互いを撮り合うところはリハーサルから実際に私たちが撮っていたもので、自分で言うのもなんですが、結構うまく撮れたのではないかと自信があったんです。この映像が本編でも使われていて嬉しかったですね。

二人のシーンはアドリブが結構多くて、昴が千明の腕にサインを書いてくれた後にあっち向いてホイをやったのもアドリブだったんです。幼なじみならではの距離感を意識しながら、楽しく演じていました。

――倉悠貴さん演じるバイト先の先輩・高橋とのデートシーンも楽しそうでした。

遊園地のシーンでは、千明がアトラクションを怖がっていて、高橋くんは「余裕」という設定でしたが、倉さんは絶叫系がとても苦手だそうで、本気で怖がっていました。

ラーメン屋さんや卓球、ダーツで遊ぶシーンも和気あいあいと楽しいシーンになっているので、ぜひ注目してみてください。

――三角関係を演じた八木さん、倉さんの素顔について聞かせてください。

八木さんは撮影前に筋トレをするなどストイックで、どんなアドリブにも柔軟に対応なさっていて、ナチュラルで器用な方という印象でした。

倉さんは同じ大阪出身ということもあり、話しやすかったですし、落ち着いた佇まいが素敵な印象です。倉さんとの初めましてが「どう?人生楽しんでる?」と聞かれるシーンで、千明に言われているのに私自身に問われているようで、考えさせられてしまいました。

――千明と昴の恋を中心としたラブストーリーの中で、もっとも“青春”を感じたのはどんなシーンでしたか?

学校の廊下で昴に手を引かれて走るシーンが登場するのですが、カラフルなカーテンを背景にした、ロマンチックで幻想的な映像に仕上がっているので、ぜひ注目して観ていただきたいです。青春がギュッとつまっている感じがするので、私自身も大好きなシーンです。

撮影:今井裕治
ヘアメイク:伏屋陽子(ESPER)
スタイリスト:武久真理江