<草彅剛 コメント>

――『罠の戦争』以来、2年半ぶりの民放連ドラ、カンテレ主演作品は10作目で最多となります。オファーを受けたときは、どう思いましたか?

最多ですか! また、呼んでいただけて本当にありがたいです。ホームに帰ってきた心境です。これまで節目節目に、さまざまな作品をカンテレさんと一緒に作り上げてきました。僕の一番最初の連ドラ主演は、『いいひと。』というカンテレさんのドラマでしたが、そのころを思い出して、うれしい気持ちと、また身が引き締まる思いです。

――これまでの続編やシリーズものではなく、まったく新しい作品となります。

ドキドキ、ワクワクしています。『戦争シリーズ』は3部作と、とても長い時間をほぼ同じスタッフで過ごしてきたわけで、その残像みたいなものは当然あるのですが、今回『戦争シリーズ』との違いに、まず驚かされた台本でした。

そのギャップや意外性みたいなものが、自分もまだ知らない、未知なる世界にいざなわれているような…そんなワクワクした気持ちになりました。初心に返って、これからみんなと新しいものを作っていこう!と思っています。

――“遺品整理人”という役どころを演じます。

“遺品整理人”という職業を、これまで意識して考えたことが、実はなかったんです。脚本を読んでみて、人に寄り添うとても素敵な職業ですし、ヒューマニズムが渦巻いているお仕事だなと思いました。

リアルに基づいて描かれている脚本で、感心することばかりでした。僕も含め、これまで目を向けたことがなかった方々にも、広く知っていただく良い機会になるんじゃないかなと思います。遅かれ早かれ、誰しもに関係することですし、自分の大切な人のことを考えたり、また、自分自身のことを顧みたりする良い機会になるのではと思います。

――先日、稲垣吾郎さんの7月期・連ドラ出演が発表されました。2025年は、1月期の香取慎吾さん(『日本一の最低男』)、稲垣さん(『僕達はまだその星の校則を知らない』)、そして、10月期に草彅さんと、3人がバトンをつなぐようにテレビドラマに出演することになります。

本当にありがたく思っています。さまざまなコンテンツが増えていますが、日本全国、みんなが一緒に誰でも楽しむことができる、やっぱりテレビって温かいものだなと思います。3人が続けて連ドラに出演するのもうれしいですし、いろんな場所で活動して、またホームに戻ると自分の中で細胞が活性化して、新しい化学反応がある気がします。活性化した今、テレビの世界をにぎやかに彩りたい、そんな気持ちです。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

僕のホームである、この場所にまた戻ってきました!これまでの「戦争シリーズ」とはまた違う、新しいドラマに挑戦します。どのような作品になるのか、10月スタート『終幕のロンド』ぜひ、楽しみにお待ちいただけたらと思います!