<稲垣吾郎 コメント>
――オファーを受けたときは、どう思いましたか?
純粋にうれしかったです。民放連続ドラマは久しぶりで、スクールロイヤーが主人公の学校モノ、かつ主演が映画でもご一緒した磯村勇斗さんで、またご一緒したいと思っていたので本当にうれしかったです。
僕もかなり昔に学園ドラマで生徒役をやっていたことがありましたが、時代が変わって、今の時流を捉えたテイストのドラマだと思いますし、自分が理事長という役割になったのかと思うと感慨深かったです(笑)。
今回初めてご一緒するスタッフの方も多いですし、若い俳優さんとの共演も楽しみです。
――脚本を読んだ印象は?
楽しく読ませていただきました。大森美香さんが描く脚本は、豊かに生きていくためのヒントや気づきがたくさん散りばめられていて、私たちの心を包み込んでくれるようなあたたかさがあります。
人と人との関わりが丁寧に描かれていて、きっとどんな立場の人にも寄り添ってくれるすてきなドラマになるだろうと思いました。
――稲垣さん演じる尾𥔎美佐雄について教えてください。
私が演じる尾𥔎は、主人公が勤務する高校を運営する学校法人の理事長で、元中学教師という役どころです。近年の少子化によって経営がひっぱくし、父から受け継いだ学校を潰さないように奮闘し、男子校と女子校を合併することに決めた張本人です。
そこにスクールロイヤーとしてやってきた主人公の健治には、とある理由から素っ気なく冷たい態度をとるのですが、それはなぜなのか徐々に明らかになっていきます。
一見とても厳しそうに見えるのですが、正義感のある真っ当な責任感のある人物です。それでいて、胸の奥に底知れない何かを抱えている、彼なりの葛藤をうまく演じていきたいと思います。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
欠けているもの同士が埋め合わせられる場所はあるよ、と教えてくれるすてきなドラマです。とはいいながらも、難しいことは考えずに月曜日の夜に少しだけやさしい気持ちになれる作品だと思いますので、みなさんの心に深く届くように頑張っていきたいと思います。