<磯村勇斗 コメント>

――オファーを受けたときは、どう思いましたか?

まず、民放連続ドラマの初主演という大役を託していただいたことがうれしかったです。

今回、お話をくださったプロデューサーのお二人とは、ドラマ『TWO WEEKS』(2019年)でご一緒し、その際「いつか主演でやりましょう」という、ありがたいお言葉をいただいていたので、本当にオファーをしてくださって現実となったことが何よりうれしいです。

少しでも成長した姿をお見せして、白鳥健治として恩返しをしていきたいです。 

――脚本を読んだ印象は?

臆病でつかめそうでつかめない愛きょうがあり、人と違う感性を持っている健治という人物を、脚本の大森美香さんに作っていただいて、演じるのがおもしろそうだな、でも難しそうだな、と思いました。

スクールロイヤーとして助言する立場ではありますが、生徒・先生・保護者のそれぞれの悩みに向き合いながら健治自身も成長していきます。そこに宮沢賢治の世界観が加わり、星がたくさん出てきて、とてもあたたかい世界観になっていると思いました。 

――磯村さん演じる白鳥健治について教えてください。

幼いころからお星さまが好きで、とても敏感で独特な感性を持っているキャラクターです。それゆえ、彼なりの悩みがあり、生きづらさを感じながら大人になりました。

学校にもトラウマがある彼が、スクールロイヤーとして高校へ入り、生徒や先生と接するなかで成長していきます。おそらく視聴者のみなさんは、第1話を見たときに「健治ってどういう人なんだろう?」という、いい意味でモヤっとしたものが心に残るかもしれませんが、見ていくうちにクセになるキャラクターだと思いますので、ぜひ一緒に応援してくださるとうれしいです。 

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

白鳥健治は、スクールロイヤーとして学校に訪れます。弁護士として、法という公正に判断できる、白黒つけられるものを仕事にしていますが、学校という場所で生徒や先生、保護者の悩みといった灰色の部分にどう向き合っていくかが大切なドラマです。

その周囲に人間の心の動きがあふれていて、ときに汚く、ときに美しく描かれていきます。このドラマを見た日くらいは星を見上げてみようかな、上を向いてみようかなと思えるドラマになっていますので、フラットな気持ちで楽しんでいただけたらと思います。