──役者として対峙して、いかがですか?

海は最初「僕、演技の経験が少ないんで迷惑をかけるかもしれない」というようなことを言っていたんです。ドラマの現場って、ある程度自分のなかでお芝居を考えて動かないと、置いていかれてしまうんですよね。すべてを「ここ、どうしたらいいですか?」とは聞いていられないというか。

だけど、海はそういう空気も読み取って頑張っていて。たまに「やりづらいことないですか?」って聞いてくれるんやけど、むしろ僕のほうが大丈夫だったかなと思うくらいで、ホンマにいい子やなと思います。

回を重ねるごとに、“輝元らしさ”を掴んでいっていることも伝わってきます。監督が台本のセリフは終わっているのにカットをかけないことがあるんですけど、そのときにお互いに翔太と輝元として掛け合えるようになっていて。いいコンビネーションが築けているんじゃないかなと感じています。

関西人・神山智洋が好きな“屋台めし”は「たこせん」じゃなくて…

──アドリブも多いのでしょうか?

アドリブと言われると、それはあんまりないですかね。台本はしっかりあって、その先にある余白というか“おかず”の部分での話です。特に、竹中直人さんがいらっしゃると、なかなかカットがかからないんですよ。監督が欲しがっちゃって(笑)。

──竹中さんについていくのは大変ではないですか?

翔太はあまり自発的な発言をするタイプではないですから大丈夫でしたが、竹中さんは輝元の父・輝徳役ですから、海は大変そうです(笑)。竹中さんの自由な発言に対して、海はいつも頑張って返しています。

──神山さんが好きな屋台めしを教えてください。

“めし”以上に、甘いものが好きですね。関西出身やから、たこせんも食べたことがあるし、定番の焼きそばとかフランクフルトとかも食べます。番組で(中間)淳太と(藤井)流星と一緒に博多のラーメン屋台に食べに行ったこともあります。

でも、やっぱり甘いものを探しちゃいますね。お祭りに行ったら絶対にチョコバナナとベビーカステラを買いますし。(お腹がグーッと大きく鳴り)うわぁ、めっちゃ長く鳴った…。ご飯の話してたからお腹減ったわ(笑)。

──最後に、ドラマの見どころをお願いします。

現場ではずっといい匂いがしているのに、翔太は味覚と嗅覚を失っているので、ストレートに「うまい!」と言えないのが苦しい。それくらいの飯テロドラマです。

でも、家で料理の練習しているときにも、撮影のときにも「ひと手間かけるだけで、料理ってこんなに進化するんだ」と実感していて。ドラマを見てくださっている皆さんにも、「ちょっと明日作ってみよう」と思ってもらえたらうれしいです。

そんな料理を通して、人の心を温めるシーンはグッとくるものもあると思うので、最後まで楽しんでください。