不動院長は「私の後釜になっていただくのは梵天先生以外にはいません」と煽(おだ)て、そのためには多聞を副院長の座から引き摺り下ろそうと梵天に提案。
梵天は「もちろん、そのつもりだ」と答える。梵天は学生時代の同期で優秀だった多聞に敵愾心(てきがいしん)を持っていた。
救急にあふれるほど患者が押し寄せるが朱羅(松本若菜)はすべての患者を受け入れていて…
翌日、昨日の患者の容体が気になる朱羅は、大黒とともに外科病棟へ。
すると、病室で見つけた患者の様子がおかしいことに気づく。テンポラリーの電極が外れていたのだ。
朱羅がペースメーカーを入れるため患者を搬送しようとすると、梵天と外科科長・金剛又吉(鈴木浩介)らの院内回診に遭遇。
金剛が引き止めようとするも、事情を知った梵天は朱羅に素直に頭を下げた。
結果、朱羅は患者の手術を行い、梵天は朱羅が多聞の弟子であることを知って、ある計画を思いついたと不動院長に告げる。

次の日、帝釈総合病院への融資を検討するスティーブ・フィンク(厚切りジェイソン)が視察にやって来た。
多聞、阿含理事長、不動院長が出迎え、病院の案内を始めるが院内が騒がしい。救急科に、捌ききれないほど多くの急患が運ばれていたからだ。

すでに、処置室やICUでは病床が間に合わず、患者が廊下にも溢れている。それでも朱羅は、救急隊からの搬送要請を受け続けていたが限界が来てしまう。
その窮地を救ったのは、フィンクを案内中の多聞だった。